横浜幸銀信用組合

横浜幸銀信用組合について

横浜幸銀信用組合（よこはまこうぎんしんようくみあい）は、神奈川県横浜市中区に本店を置く信用組合です。この組合は、在日韓国人系の商銀信用組合の一環として機能しており、2017年に設立されました。それ以前は、横浜中央信用組合と九州幸銀信用組合の2つが合併し、新たな組織が誕生したものです。今回の合併によって、横浜中央信用組合が存続組合となり、規模としては151ある信用組合の中で12位に位置しています。

横浜幸銀信用組合の営業地域は広範囲に及び、関東地方や九州地方の16県で活動しています。例えば、神奈川県、静岡県、千葉県、茨城県などが含まれます。さらに、2017年11月には岡山商銀を吸収合併し、岡山や鳥取、香川の3県も新たに営業エリアとなりました。これにより、地域の金融サービスをさらに充実させています。

合併の背景

横浜幸銀信用組合の設立は、マイナス金利政策が進む中、金融環境における厳しい状況への対策として行われました。在日韓国人信用組合協会（韓信協）の主導により、1926年から続く横浜中央と九州幸銀の合併が進められました。2016年の11月には合併に向けた基本合意がなされ、翌2017年1月10日に臨時総会において合併契約書が承認されました。そして、３月10日には財務省関東財務局から合併の認可が下り、正式に新しい信用組合としての活動が始まったのです。

理事長に就任した呉龍夫は、横浜中央信用組合の理事長職を兼任し、信組の発展に努めています。信用組合の本店は、今でも横浜中央信用組合の所在地にありますが、本部はそのままとし、九州幸銀本部とともに運営されています。このようにすることで、2つの組合の強みを生かしながら、より多くの地域住民に金融サービスを提供しています。

主な取引先とサービス

在日朝鮮人の主要産業、特にパチンコ、飲食店、建築・土木業界を支える金融機関としても機能しています。顧客のニーズに応じたサービスを提供し、地域経済を支える役割を果たしています。また、一部の店舗を除くATMでは、しんくみの「お得ねっと」という提携信用組合のカードによる出金も可能で、自組合の口座扱いとされています。さらに、横浜DeNAベイスターズのデザインが施された通帳やキャッシュカードも発行しており、地域のスポーツチームとの連携を図っています。

また、2020年2月には本店ビルを新築移転し、より機能的で便利な施設として、地域の皆さまに利用されています。

社会貢献活動

横浜幸銀信用組合は、地域に根ざした社会貢献活動にも力を入れています。地元の横浜DeNAベイスターズを支援し、横浜スタジアムでの広告掲載を行うことで、地域のスポーツを応援しています。また、新江ノ島水族館のビーチクリーン活動「えのすいeco」にも参加し、環境保護に寄与する取り組みを行っています。さらに、水族館内にて干潟の生態系を再現した水槽の展示にも協賛し、教育・啓蒙活動にも貢献しています。

このように、横浜幸銀信用組合は地域経済だけでなく、社会全体の発展にも寄与することを目指しています。

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