橋幸夫

橋幸夫のプロフィール

橋幸夫（はし ゆきお、1943年5月3日生まれ）は、日本の著名な俳優でありミュージシャンとして、多くの人々に親しまれている。彼の本名は橋幸男であり、東京都荒川区出身で、現在は静岡県熱海市に住んでいる。音楽界では舟木一夫や西郷輝彦と並ぶ「御三家」として知られ、彼の作品や活動は今なお多くのファンに愛され続けている。血液型はA型であり、認知症の実母を介護しながらの経験を綴った著書『お母さんは宇宙人』も出版している。

生い立ちと学生時代

橋は1943年、東京都の呉服屋の9人兄弟の末っ子として誕生。珍しい苗字の「橋」は、彼の先祖が長年滋賀県で神主を務めていたことに由来している。学生時代はボクシングに熱中する悪童であり、プロボクサーになることを勧められることもあった。母親が心配し、遠藤実の歌謡教室に通わせたことで、彼の歌のキャリアが始まった。

音楽デビューとヒット

1960年7月5日、彼はシングル「潮来笠」で日本ビクターからデビュー。この曲により、第2回日本レコード大賞新人賞を受賞し、同年の第11回NHK紅白歌合戦に初出場した。以後、1976年まで17回連続で出場するなど、彼の音楽活動は広がりを見せた。

1962年9月には、吉永小百合とのデュエット曲「いつでも夢を」を発売し、さらにその後同曲は100万枚を超える売上を記録。彼は『第4回日本レコード大賞』を受賞し、その後も「霧氷」で第8回日本レコード大賞を受賞するなど、幾度も音楽界での大業績を残していく。

家族と私生活

橋幸夫は1970年に結婚し、長男の橋龍吾や長女が誕生した。妻の凡子もエッセイストやタレントとして活動しており、夫婦で共著を出版するなど、良好な関係を築いていた。1981年に橋自身がサンヨーのCMに出演し、彼自身のものまねをすることで話題になった。

彼の私生活には様々な出来事があり、1984年には女性アイドルグループのプロデュースに関与するも、金銭トラブルが続出し、失敗に終わった。また、1990年以降は段々と芸能界での活動に復帰し、近年では介助犬の普及活動にも積極的に関与している。2016年に妻と別居し、2017年に離婚した後、2021年には再婚も果たした。

暴漢事件

1963年5月12日、橋は金沢市のコンサート中に暴漢に襲われるという衝撃的な事件に遭遇した。軍刀を持った男に突進され、彼が危機を回避するために奮闘する様子は、その後のインタビューで彼自身が言及している。この日の出来事は、彼の心に深い傷を残したが、歌手としての活動に対して大きな影響は与えなかった。

引退発表と復帰

2021年には、東京護国寺で80歳の誕生日を迎える際に、歌手活動の引退を発表した。加齢による声帯の衰えを痛感し、「歌うことが使命」としてきた彼にとって、引退は決断を要するものであった。しかし、引退後も全国各地でのイベントや公演へ参加し、多くのファンと交流し続けている。

2024年4月、橋はついに歌手活動に復帰する意向を公表し、「声が出なくなるまでやりたい」と力強い決意を示した。今後の彼の音楽活動や活動の行方が期待される。

まとめ

日本の音楽界において長年にわたり輝き続ける橋幸夫。その多彩なキャリアと人間としての魅力は、これからも多くのファンに支持されるだろう。引退を経て再び舞台に立つ姿を見られることは、多くの人々にとって喜ばしいことになるに違いない。

もう一度検索