水野久美

水野久美（みずの くみ）について

水野久美は、1937年1月1日生まれの日本の女優でありタレントである。彼女の本名は五十嵐麻耶であり、新潟県三条市出身だ。両親は写真館を経営しており、彼女は新潟県立三条東高等学校を卒業後、演劇の道を進むことになった。水野の演劇に対する思いは、実家の隣にある劇場「三条座」で江利チエミや美空ひばりを観たことから始まった。

中学校ではシェイクスピアの『リア王』でコーディリア姫役を演じ、本物の涙を流すほどの演技力を発揮した。高校時代には演劇部に所属し、ヒロイン役を3年連続で演じるなど、将来の女優としての素質を磨いていった。また、ミス・ジュニアそれいゆにも選ばれ、注目を浴びた。

1955年、家城巳代治監督の弟子にアドバイスを受け、劇団俳優座の養成所を受験。1957年には松竹映画『気違い部落』でデビューを果たし、その後は東宝との専属契約を結び、「スリー・ビューティーズ」として名を馳せることとなった。

水野は1960年代には特にアクション映画や特撮映画に出演し、妖艶な役柄で多くのファンを魅了した。彼女は「和製アルヌール」と称され、その美貌や存在感は多くの作品において際立っていた。『怪獣大戦争』や『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』などの作品では、脇役であっても強い印象を残し続けた。

彼女は1963年に東宝を退社し、以降はフリーとして活躍。映画やテレビドラマ、舞台と多岐にわたる。2002年には36年ぶりに『ゴジラ×メカゴジラ』でゴジラシリーズに帰還し、2012年には自伝を刊行し、さらなる注目を集めた。彼女のキャリアには、未だ多くの作品があり、2024年には新作が放送予定だ。

私生活では、1966年に俳優の山本學と結婚するも離婚し、その後1973年に再婚。しかし、1999年に夫を亡くした。彼女には一人息子がいる。

また、日本のプロ野球選手ジャイアント馬場とは同郷であり、中学時代の後輩であることから、交流があった。プライベートでは交友関係も広く、役者としてのキャリアだけでなく、人間関係も築いてきた彼女の人生は、非常に多面的である。

水野久美は、演技において常に情熱を持ち続け、様々な役を一生懸命に演じてきた。今後も彼女の活躍から目が離せない。また、彼女の人生やキャリアは、演劇や映画の関心を持つ者にとって、多くのインスピレーションを与える存在である。彼女の今後の活動も、一層楽しみである。

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