沖縄県農業協同組合

沖縄県 農業協同組合（JAおきなわ）について

沖縄県農業協同組合（JAおきなわ）は、沖縄県全域を事業区域とする農業協同組合です。那覇市壺川に本部を置き、県内各地の農業生産者と消費者を結ぶ役割を担っています。通称はJAおきなわとして親しまれています。

設立の背景

沖縄県は、本土復帰後、日本の農業協同組合制度に組み込まれましたが、地理的な特性から、島嶼部が多く、市町村単位でのJA運営は小規模になりがちでした。また、病害虫の蔓延を防ぐための輸出規制も経営を圧迫する要因となっていました。しかし、一部病害虫の根絶による輸出規制の緩和や、全国的なJA再編の動きを受け、県内全域をカバーする単一農協を目指し、統合が進められました。2002年には、県内27のJAが統合し、現在のJAおきなわが発足しました。

組織の特徴

JAおきなわは、県内全域を単一の組織として運営することで、経営の効率化を図り、収益の向上を実現しました。また、沖縄県産農産物の県外への販路拡大にも力を入れています。ただし、一部の農産物については、病害虫蔓延防止のための法規制により、県内での流通に限定されています。そのため、これらの商品はJAのインターネット通販サイトでは取り扱われていません。

JAおきなわは、沖縄県共済農業協同組合連合会（JA沖縄共済連）や沖縄県農業協同組合中央会（JA沖縄中央会）とは別の組織として運営されています。JA沖縄共済連は、JA共済連が独自に全国一斉統合を行ったため、JAおきなわの再編には加わっていません。JA沖縄中央会は、他県との整合性から現在も存続し、上位団体としての役割を果たしています。

沿革

2002年 4月1日: 県下27のJA（52支店）が統合し、JAおきなわが発足。
2005年 8月20日: 沖縄県信用農業協同組合連合会（JA沖縄信連）、沖縄県経済農業協同組合連合会（JA沖縄経済連）と統合し、再編を完了。
2008年 6月2日: 沖縄ファミリーマートとのフランチャイズ契約によるコンビニエンスストア「ファミリーマートJA東風平店」を開店（2018年5月閉店）。
2018年 1月22日: 那覇市壺川に新JA会館が竣工し、旧会館から移転。

店舗・事業所

JAおきなわは、沖縄県内に多数の支店や出張所を設けています。これらの店舗は、地域農業を支えるとともに、地域住民の生活を支える拠点となっています。店舗網は、沖縄本島北部、中部、南部、周辺離島、宮古地区、八重山地区に広がっており、各地域の実情に合わせたサービスを提供しています。

沖縄本島北部

かつて「やんばる農協」として運営されていた地域。

名護市：名護支店、羽地支店、久志支店
国頭村：国頭支店
大宜味村：大宜味支店
東村：東支店
今帰仁村：今帰仁支店
本部町：本部支店
宜野座村：宜野座支店
金武町：金武支店
恩納村：恩納支店
伊江村：伊江支店
伊是名村：伊是名支店
伊平屋村：伊平屋支店

沖縄本島中部

沖縄市：コザ支店、美里支店、登川支店
うるま市：具志川支店、石川支店、与那城支店、勝連支店
読谷村：ゆんた支店
嘉手納町：嘉手納支店
北谷町：北谷支店
宜野湾市：宜野湾支店、普天間支店、我如古支店、はごろも支店、愛知支店、真栄原支店
北中城村：北中城支店
中城村：中城支店
西原町：西原支店
浦添市：浦添支店、浦添市西原支店、小湾支店、学園通り支店

沖縄本島南部

那覇市：真和志支店、国場支店、真嘉比支店、安謝支店、上間支店、首里城下町支店、首里支店、小禄支店、高良支店、北小禄支店
豊見城市：豊見城支店、おなが支店、真玉橋支店
糸満市：糸満支店、三和支店
八重瀬町：東風平支店、具志頭支店
南風原町：南風原支店、南風原中部支店、南風原町役場支店、津嘉山支店
与那原町：与那原支店
南城市：南城支店、玉城支店、佐敷支店、南城ハート支店
久米島町：久米島支店
渡嘉敷村：渡嘉敷支店
粟国村：粟国支店
南大[[東村]]：南大東支店
北大[[東村]]：北大東支店

宮古地区

宮古島市：宮古島支店、城辺支店
多良間村：多良間支店

八重山地区

石垣市：八重山支店、大浜支店
竹富町：西表東部業務取扱所、波照間島業務取扱所
与那国町：与那国支店

家畜市場

JAおきなわは、県内各地に家畜市場を運営しており、畜産農家の取引を支援しています。

黒島家畜市場
八重山家畜市場
多良間家畜市場
宮古家畜市場
久米島家畜市場
中部家畜市場
今帰仁家畜市場
伊江家畜市場
南部家畜市場

物資輸送

JAおきなわは、農産物や畜産物の輸送にも力を入れています。

農協やえやま: 貨物フェリーを保有し、八重山諸島で生産された子牛を石垣島まで輸送。
かりゆし: 家畜輸送船を就航させ、沖縄県（特に先島諸島）から本土への子牛輸送を担う。

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