河内長野市立図書館

河内長野市立図書館：地域に根付く、進化する図書館

河内長野市立図書館は、大阪府河内長野市にある公共図書館です。市民交流センター「キックス」という複合施設内に位置し、地域住民にとって身近な存在となっています。2020年から2024年までは、総合工具メーカーのTONE株式会社とのネーミングライツ契約により、『河内長野市立図書館 Supported by TONE』という名称も併用しています。この契約によって得られた資金は、蔵書の充実や施設の維持管理などに活用されています。

歴史と変遷

1947年、長野町立図書館として開館した歴史を持つ当館は、大阪府下でも戦後早期に開館した図書館の一つです。その後、河内長野市の発展とともに、1967年に鉄筋コンクリート3階建ての新館へ移転、そして2002年には現在の「キックス」内に、より広々とした施設へと移転しました。この移転を機に、祝日や平日の夜間開館、8つの公民館図書室とのオンライン連携、インターネットによる蔵書検索サービスなどが開始され、利用者の利便性が大きく向上しました。

充実したサービスと施設

河内長野市立図書館は、45万冊を超える蔵書を誇り、その中には児童書が約13万冊と豊富に揃えられています。子どもたちのためのサービスも充実しており、毎月行われる「おはなし会」や「赤ちゃんタイム」は、多くの親子に親しまれています。

館内は地上1階と2階、地下1階からなり、1階には主に児童書や絵本、雑誌、新聞などが、2階には一般書が配架されています。2階には自習スペースも設置され、学習にも利用できます。自動貸出機も導入されており、効率的な利用をサポートしています。地下1階は書庫となっており、予約制の見学ツアーで内部を見学することができます。

また、市内23ヶ所を巡回する自動車文庫（移動図書館）も運行されており、地域全体への情報アクセスを確保しています。さらに、大阪市など近隣の市町村との相互利用にも対応しており、広域的な情報ネットワークを構築しています。返却ポストも市内各地に設置されているため、利用者は場所を選ばず返却できます。

最新技術の活用

近年では、インターネット予約システムや電子図書館サービスも導入され、デジタル化への対応も進めています。利用者はインターネットを通じて蔵書検索、貸出予約、延長手続きなどが行えます。2020年には「河内長野市立電子図書館」を開設し、電子書籍の貸出サービスも開始しました。

地域社会への貢献

河内長野市立図書館は、単なる図書貸出施設にとどまらず、地域社会に貢献する重要な役割を担っています。読書会や講座などのイベント開催を通して、地域住民の学習機会の提供や交流の促進に努めています。これからも、地域住民のニーズに応え、進化を続ける図書館として、その役割を果たしていくでしょう。

年表

1947年4月1日：長野町立図書館として開館
1954年4月1日：河内長野市立図書館に改称
1967年6月13日：新館へ移転
2002年7月6日：キックス内に移転、開館
2018年6月13日：自動貸出機設置
2020年1月1日：TONE株式会社とのネーミングライツ契約締結
* 2020年9月1日：「河内長野市立電子図書館」開設

アクセス

南海高野線・近鉄長野線 河内長野駅、南海高野線千代田駅から南海バス、またはモックルコミュニティバスで「市民交流センター前」バス停下車すぐ。国道170号沿い、河内長野警察署前交差点近く。駐車場完備。

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