沼津御用邸記念公園

沼津御用邸記念公園

沼津御用邸記念公園は、静岡県沼津市にある歴史と自然が調和した美しい公園です。かつて皇族の静養地であった沼津御用邸の跡地を整備し、1970年に開園しました。

歴史

1893年（明治26年）に大正天皇（当時は皇太子）の静養のために造営されたのが始まりです。明治時代には、周辺に大山巌、川村純義といった元勲の別荘も点在し、風光明媚な保養地として知られていました。御用邸は、本邸を中心に、東附属邸、西附属邸などが増築され、皇族の利用に供されました。

しかし、1945年（昭和20年）の沼津大空襲で本邸は焼失。1969年（昭和44年）に御用邸は廃止され、沼津市に移管されました。翌年、跡地は記念公園として整備され、一般公開されることになりました。

2006年（平成18年）には「日本の歴史公園100選」に選ばれ、2016年（平成28年）には「旧沼津御用邸苑地」として国の名勝に指定されています。

特徴

約15万平方メートルの広大な敷地には、千本松原に連なる松林が広がり、駿河湾に面した砂浜が続いています。園内からは、富士山を望むことができ、その景観はまさに絶景です。

園内には、以下の施設があります。

東附属邸: 皇孫の学問所として使用されていた建物。庭園のみ見学可能です。
西附属邸: 川村純義伯爵の別荘を買い上げた建物。復元された建物を見学できます。
沼津市歴史民俗資料館: 漁具や地場産業に関する資料を展示しています。

利用案内

開園日: 年末年始を除き年中無休
開園時間: 午前9時～午後4時30分
入園料: 大人400円、小・中学生200円
交通アクセス:
JR東海道線・御殿場線 沼津駅下車、伊豆箱根バスで約17分「御用邸記念公園」停留所下車、徒歩約2分
東名高速道路 沼津インターチェンジより車で20～30分

みどころ

美しい庭園: 四季折々の花々が咲き誇り、散策に最適です。
歴史的建造物: 明治時代の建築様式を今に伝える建物を見学できます。
富士山の眺望: 駿河湾越しに見える富士山は、まさに絶景です。
* 松林: 千本松原の一部をなす松林は、森林浴に最適です。

沼津御用邸記念公園は、歴史、自然、文化に触れることができる魅力的な公園です。ぜひ一度訪れて、その魅力を体験してみてください。

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