洪英姫

洪英姫さんは、在日韓国・朝鮮人の女優であり、声優としても活躍されています。東京俳優生活協同組合に所属し、その幅広い才能で数々の作品に出演されています。

彼女のキャリアは、東京朝鮮歌舞団や俳協ボイスアクターズスタジオでの研鑽から始まりました。2005年、TBSの朝の情報番組『みのもんたの朝ズバッ！』でタイムコールを担当することになります。生放送でのタイムコールというプレッシャーの中、彼女は持ち前の落ち着いた声で番組を支えていました。しかし、2005年5月30日、彼女はタイムコールで小さなミスをしてしまいます。「まもなく6時58分」のアナウンスで言葉に詰まってしまったのです。このハプニングは、タイムコールが生放送で行われていることを視聴者に改めて認識させることになり、大きな話題を呼びました。

この出来事をきっかけに、洪さんは『オールスター赤面申告!ハプニング大賞』で中ハプニング賞を受賞、さらに『金スペ!オールスター赤面申告新春!ハプニング大賞2006』では大ハプニング賞を受賞する栄誉に輝きました。この受賞を記念して、『みのもんたの朝ズバッ！』に出演し、副調整室から視聴者に向けてコメントを送るというサプライズもありました。

彼女の活動は、テレビ番組出演にとどまりません。TBSの『はなまるマーケット』、『みのもんたの朝ズバッ！』の他にも、テレビ朝日『SmaSTATION!!』、フジテレビ『チョナン・カン2』、テレビ東京『レディス4』など、様々な番組に出演。その演技力は高く評価されています。

舞台では、『与々木扇太郎一座〜瞼の母〜』で松山みかん役を演じました。映画では『血と骨』に出演したほか、『シークレットサンシャイン』、『ストリングス』、『がんばれグムスン』などの吹き替えにも挑戦し、その確かな演技力で作品に深みを与えています。ドラマでは、AXNの『LOST』（サン役）、TXの『ウェディング』（スジョン役）などに出演し、幅広い役柄を演じ分けています。海外ドラマの吹き替えにも多数参加しており、『トワイライトゾーン』、『CSI:マイアミ』、『CSI:ニューヨーク』、『CSI:科学捜査班』など、人気シリーズにも参加しています。

アニメーションでも活躍しており、『アドベンチャー・タイム』（レイニコーン役）、『ファイ・ブレイン 神のパズル 第3シリーズ』（レイツェルの母役）などに出演。声優としてもその存在感を示しています。

さらに、ラジオCMでは『新東京空港公団民営化』つくばインフォメーションセンターガイダンスの翻訳を担当するなど、多様な分野で活躍の場を広げ、その才能を発揮しています。

特技として韓国語、歌唱、伽耶琴（カヤグム）を挙げており、これらの才能も彼女の女優、声優としての活動に深みを与えていると言えるでしょう。身長163cmと華奢な体格ながら、その存在感は大きく、これからも様々な作品で彼女のパフォーマンスを目にする機会が増えることでしょう。

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