海開き

海開きとは

海開きとは、一年の中で海水浴場を開設することを指します。また、その開設日に行われる様々な行事のことも「海開き」と呼びます。地域によっては「浜開き」という言葉を使うこともあります。

海水浴場の開設準備

海水浴場は、通常、開設期間を定めます。この期間中は、利用者の安全のために監視員やライフセーバーが配置されます。また、サメやクラゲの侵入を防ぐためのネット、油の拡散を防ぐオイルフェンスなどが設置されることもあります。

さらに、海水浴客の利便性を高めるために、駐車場、更衣室、シャワー、トイレなどの施設が開設されます。海の家と呼ばれる売店や飲食店が営業を開始するのも、この時期からです。

海開きの行事

海開きの初日には、シーズン中の安全と繁栄を祈願する行事が行われることが一般的です。神職による神事や安全祈願祭などが執り行われ、関係者や地域住民が参加して、海の安全を祈ります。

海開き期間外の遊泳

海水浴場における遊泳は、時期的な規制がない限り、海開き期間外でも可能です。しかし、海開き期間外は、安全対策が十分に行われていない場合や、利便施設が閉鎖されている場合が多いことに注意が必要です。

海開きの時期

本州では、かつて7月1日に海開きを行う海水浴場が多くありました。しかし、近年では7月上旬から中旬にかけて海開きを行うことが一般的になっています。2016年には、千葉県九十九里町の片貝中央海岸で、4月29日に「本州一早い」海開き式が行われましたが、実際に海水浴場が開設されたのは7月でした。

和歌山県白浜町の白良浜では、2012年から毎年5月3日に「本州一早い」海水浴場開きを行っていましたが、警備員などの配置を求められたため、2017年からは7月の海の日の3連休の初日に変更されました。

温暖な沖縄県では、3月から4月にかけて海開きを行う海水浴場が多くあります。小笠原諸島の父島では、1982年から「日本一早い海びらき」として元日に海開きを行っており、母島でも同様に元日に海開きを行っています。

まとめ

海開きは、海水浴シーズンの到来を告げる風物詩です。安全に海水浴を楽しむためには、海開き期間中に、安全対策がしっかりと行われている海水浴場を選ぶことが大切です。また、海開き期間外に遊泳する場合は、自己責任において十分な注意を払うようにしましょう。

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