滝沢和典

滝沢和典：麻雀界のレジェンド、その軌跡と魅力

滝沢和典（たきざわ かずのり）は、1979年生まれの新潟県出身のプロ雀士です。愛称は「タッキー」。日本プロ麻雀連盟所属の八段であり、理事も務める実力者です。

麻雀との出会いからプロへの道

高校時代から麻雀プロを志した滝沢は、周囲の反対を押し切り上京。音楽学校進学という名目で、東京でのプロへの道を歩み始めました。1999年、最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに挑戦しますが、実技試験で惜しくも不合格に終わります。その後、荒正義氏の紹介で日本プロ麻雀連盟のプロテストを受験、合格を果たし、プロ雀士としてのキャリアをスタートさせました。

テレビでの活躍とタイトル獲得

2001年には、MONDO TVの番組「未来戦士21杯」でテレビ初登場。甘いマスクと高い麻雀センスで人気を博します。その後もモンド杯などのテレビ番組で活躍し、2005年の第2回モンド王座決定戦で初優勝。2006年には王位戦で優勝し、G1タイトルを獲得。翌年も王位を連覇するという偉業を達成しました。また、2012年には第13回モンド杯で初優勝を飾るなど、数々のタイトルを獲得しています。

スランプからの復活とMリーグでの活躍

2016年頃からスランプに陥り、成績低迷に苦しみます。所属リーグの降級やモンド杯予選敗退など、苦しい時期を経験しますが、2017年にはモンド杯で決勝進出を果たし、復調の兆しを見せます。

2018年、Mリーグドラフト会議でEX風林火山から2位指名を受け、Mリーグ参戦。当初は少牌というミスもありましたが、その後は4着回避率1位、個人スコア2位、平均打点3位と個人タイトル3部門全てでベスト3に入る活躍でチームのファイナルシリーズ進出に貢献。

2020年シーズン終了後、EX風林火山を退団し、2021年にはKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属。Mリーグ史上初の移籍を果たしました。

独自の雀風と人間性

滝沢の雀風は、門前を重視したバランス型。美しい手役を好み、愚形待ちでのリーチや遠い鳴き仕掛けは少ないのが特徴です。しかし近年は、手役へのこだわりを減らし、スピード感ある攻撃的な打牌も増えています。

親友でありライバルでもある佐々木寿人選手との比較もよく話題になります。また、数々の役満を和了った経験も持ちます。

滝沢自身は、麻雀を「修行」と表現しており、その姿勢が彼の麻雀への深い愛情と真摯な取り組みを示しています。Mリーグでの少牌ミス後には、自身のTwitterアカウント名を「滝沢少牌和典」に変更するなど、ユーモラスな一面も持ち合わせています。

多彩な活動

麻雀プロとしての活動以外に、書籍の執筆やテレビ番組への出演など幅広く活動しています。著書は多数あり、麻雀戦術から入門書まで、麻雀に関する知識を深めるための貴重な資料となっています。また、テレビドラマやアニメへの出演、さらにはYouTubeチャンネルの運営など、多方面で活躍しています。

まとめ

滝沢和典は、数々のタイトルを獲得し、Mリーグでも活躍するトッププロ雀士です。その卓越した麻雀技術、そして常に麻雀と向き合う真摯な姿勢は、多くの麻雀ファンに感動と刺激を与え続けています。スランプを乗り越え、Mリーグ移籍という新たな挑戦を続ける彼の今後の活躍にも期待が高まります。

もう一度検索