瀧川鯉斗

瀧川 鯉斗（たきがわこいと）

瀧川鯉斗は1984年1月25日生まれの落語家であり、タレントとしても活動を行っています。彼は公益社団法人落語芸術協会に所属し、東京都で生まれ、愛知県名古屋市天白区で育ちました。本名は小口直也であり、出囃子は「虎退治」、定紋は「五瓜に唐花」に設定されています。

芸歴と成長過程

鯉斗は2005年に瀧川鯉昇の元に入門し、師匠の名前を引き継いで「鯉斗」と名乗るようになりました。彼は2009年に二ツ目に昇進し、2019年5月にはついに真打に昇進しました。名古屋市出身の落語家が真打に昇進したのは、三遊亭圓丈以来41年ぶりだったという快挙です。

鯉斗は男性3人と女性1人の兄弟として育ち、父親の転勤のため3歳の時に北海道札幌市へ移住、その後小学校3年生の時に再び名古屋に転居しました。彼はスポーツに秀でた少年で、小学校では野球とサッカーに熱心に取り組み、中学時代には愛知県のサッカー代表監督にスカウトされるほどの才能を示しました。しかし、オートバイの魅力に取り憑かれ、生活が乱れ始めたことで、高校進学を果たさずに地元の暴走族「天白スペクター」の総長となりました。

18歳で暴走族を卒業した後、2002年に上京し、居酒屋でアルバイトをしながら落語の世界へ足を踏み入れることになりました。新宿のレストラン「赤レンガ」にて開催された瀧川鯉昇の落語独演会で師匠に強く惹かれ、入門を希望したことで落語家としての道が開かれました。

テレビ・バラエティへの出演

鯉斗は落語家としての活動の傍ら、各種のテレビ番組にも幅広く出演しています。彼の明るいキャラクターと魅力的な存在感は、バラエティ番組などでのゲストとして視聴者に親しまれています。たとえば、2019年には「やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛」に案内人として出演し、同年の「ラストキス〜最後にキスするデート」ではゆきぽよとの共演が話題となりました。また、2020年には「ダウンタウンなう」などの多くの人気番組にも登場しています。

鯉斗は、TV番組だけでなく、ネット配信番組やラジオ、さらにはドラマにも出演しており、2021年のTBSドラマ「日本沈没-希望のひと-」では重要な役割を演じました。

プライベートと交友関係

鯉斗は広範な交友関係を持つことでも知られています。特に有名な芸能人とのつながりが多く、真打昇進の際には片岡孝太郎がその祝いとして後ろ幕を贈るというエピソードがあります。また、新宿末廣亭での披露興行にはおぎやはぎが特別出演し、彼の人気を裏付ける場面も見られました。

最近の活動

2020年には、名古屋出身のオリンピック選手・浅田真央との公開お見合いが話題となり、彼のルックスが注目を浴びました。また、2021年には「ゴゴスマ」での発言が物議を醸すなど、ただの落語家にとどまらず、タレントとしての社会的な影響力も持つ人物となっています。

著名な著作

彼は2021年に「特攻する噺家」という著書を出版し、落語の世界や自身の経験に基づいた物語を公開しています。この著作は彼の独自の視点を反映した作品となっています。

以上のように、瀧川鯉斗は落語界のみならず、エンターテインメント全体においても注目される多才な人物です。彼の今後の活動にも期待が寄せられています。

もう一度検索