瀧野川信用金庫

瀧野川信用金庫について

瀧野川信用金庫（たきのがわしんようきんこ、英語：The Takinogawa Shinkin Bank）は、東京都北区田端新町に本店を構える信用金庫です。略称は「たきしん」として親しまれています。地域に根ざした金融機関として、東京都内北東部と埼玉県南部に30店舗を展開し、地域経済の活性化に貢献しています。

店舗展開

店舗は、東京都内では北区に6店舗、足立区に8店舗、板橋区に3店舗、荒川区と文京区にそれぞれ1店舗ずつ、埼玉県内では川口市に8店舗、草加市、戸田市、蕨市にそれぞれ1店舗ずつが設置されています。

歴史

設立の背景

1938年（昭和13年）秋、戦時体制下の物資不足や資金難に苦しむ庶民や中小企業を支援するため、当時の瀧野川区議会議員を中心とした地元有力者たちが、相互扶助の精神に基づき設立に向けて動き出しました。1938年12月28日に設立認可を取得し、1939年（昭和14年）2月、旧東京市瀧野川区西ヶ原町に有限責任瀧野川区信用組合として設立されました。

戦後の再建

1945年（昭和20年）、戦争終結とともに、軍事施設を抱えていた瀧野川区は空襲により甚大な被害を受け、瀧野川区信用組合の建物や事業書類も多くが焼失しました。戦後の混乱期には、信用組合の継続や閉鎖が議論されましたが、「地元の中小企業と庶民、そして瀧野川区の発展のために」という創業の精神に立ち返り、再建への道を選びました。

北区への変革

1947年（昭和22年）3月、東京都35区制が22区制に再編され、滝野川区と王子区が合併して北区が誕生しました。これに伴い、瀧野川区の信用組合は北区の信用組合としての歩みを始めました。同年8月には、西ヶ原に新店舗が建設されました。

名称の変更と地域へのこだわり

1949年（昭和24年）5月11日、市街地信用組合法に基づき、大蔵省所管の信用組合へと改組し、名称を「瀧野川区信用組合」から「瀧野川信用組合」へと変更しました。名称変更の際には、より広域的なイメージを持つ名称への変更案も出ましたが、「瀧野川区のために瀧野川で生まれた」という初心を忘れず、「北区のたきしん」として地域に根付くことを最優先としたため、この案は採用されませんでした。

信用金庫への移行

1951年（昭和26年）10月には、信用金庫法に基づき改組・改称が行われ、現在の「瀧野川信用金庫」という名称になりました。

現在の活動

瀧野川信用金庫は、地域金融機関として、預金、融資、為替などの金融サービスを提供し、地域経済の発展に貢献しています。また、地域住民の生活を支えるため、各種相談業務やセミナーなども開催しており、地域社会との連携を密にしています。

まとめ

瀧野川信用金庫は、設立から80年以上の歴史を持つ、地域に根ざした金融機関です。幾多の困難を乗り越え、常に地域社会の発展を第一に考え活動を続けています。今後も、地域の中小企業や住民のニーズに応え、より一層の地域貢献を目指しています。

関連情報

日本の信用金庫一覧
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外部リンク

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