田端新町

田端新町の概要

田端新町（たばたしんまち）は、東京都北区の東端に位置する町名で、一丁目から三丁目までが存在します。北区の滝野川地区に属し、荒川区との区境を形成しています。町域内は、住宅地を中心に、小規模な工場や商店が点在する地域となっています。

地理と交通

田端新町は、南北に走る尾久橋通りと、南東から北西に伸びる明治通りが交差する地点を中心に広がっています。また、北西部では小台大通り（東京都道458号白山小台線）が交わります。町域の西側は宇都宮線・高崎線（東北本線の尾久駅経由の支線）によって区切られていますが、複数箇所でガードをくぐり東田端方面へ移動が可能です。

町内に鉄道駅はありませんが、西側の田端駅（JR山手線・京浜東北線）、北東の赤土小学校前駅（東京都交通局日暮里・舎人ライナー）、南東の新三河島駅（京成本線）、南側の西日暮里駅（JR山手線・京浜東北線・東京メトロ千代田線・日暮里・舎人ライナー）が徒歩圏内にあり、交通アクセスは比較的良好です。

歴史

江戸時代、この地域は田端村の一部で、崖上の上田端と崖下の東半分にあたる下田端に分かれていました。幕末には、彰義隊がこの地で戦ったという記録も残っています。

1889年の町村制施行により、北豊島郡滝野川村大字田端の一部となり、その後、1930年に滝野川町大字田端新町として成立しました。1932年には東京市滝野川区に編入され、戦後の1947年に北区田端新町となりました。住居表示の実施は1966年です。

関東大震災後から昭和初期にかけては、低地部を中心に民間工業が発展し、軍需工場も多く進出しました。戦後は、交通の便の良さから、小規模工場が住宅地や高層マンションへと変わり、明治通り沿いの問屋街も住宅地に転換が進んでいます。

地価

2024年1月1日時点の公示地価によれば、田端新町2-16-7の地点で62万5000円/m2となっています。

地域の特徴

町内には、むつみ通り商店会、田端新町本通り商店会、田端新町仲通り商店会といった商店街があり、地域住民の生活を支えています。

文化と史跡

神ノ木稲荷社は、かつては泥池の近くにあった稲荷社が移転したもので、黒髪山という異名も持ちます。

人口と世帯数

2023年1月1日現在の世帯数と人口は、東京都の発表によれば、世帯数：3,606、人口：6,920人となっています。

教育

区立の小・中学校は、通学区域によって指定されています。

交通

• - 鉄道:

- 東京都交通局日暮里・舎人ライナー：町域を通過しますが、駅は設置されていません。
- JR宇都宮線・高崎線：町域の西側を通過しますが、駅は東田端に位置します。

• - バス:

- 東京都交通局のバスが、田端新町や田端新町一丁目、田端新町二丁目、田端新町三丁目などのバス停に停車します。

• - 道路:

- 東京都道58号台東川口線（尾久橋通り）
- 東京都道306号王子千住夢の島線（明治通り）
- 東京都道458号白山小台線（小台大通り）
- 旧小台通り
- むつみ通り

産業

2021年の経済センサス調査によると、事業所数は202、従業員数は1,505人となっています。

主な施設

• - 北区立東田端図書館
• - 北田端新町郵便局
• - 田端新町一丁目睦会会館
• - 田端新町三丁目会館
• - 田端新町公園
• - むつみ公園
• - 都営田端新町一丁目アパート
• - NTT田端尾久ビル・NTT田端テクノビル
• - NTTコミュニケーションズ
• - みずほ銀行尾久支店

かつて存在した施設

• - 北区立新町中学校：2008年に田端中学校に統合
• - 東京府東京市田端新町小学校
• - 旧みずほ銀行尾久支店

田端新町は、歴史的な変遷を経て、現代の住宅地へと姿を変えてきた地域です。交通の利便性も高く、住民の生活を支える商店街も存在しています。

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