獅山向洋

獅山向洋：政治家、弁護士、そして彦根市長

獅山向洋（ししやま こうよう）は、1940年11月2日に生まれ、2024年8月3日に亡くなった日本の政治家です。弁護士、検察官としても活躍し、滋賀県彦根市長を3期、彦根市議会議員を4期務めました。また、聖泉大学・聖泉短期大学の理事長も務めるなど、多岐にわたる分野で活躍しました。

生涯

滋賀県彦根市出身の獅山は、彦根市立城西小学校、彦根市立西中学校、滋賀県立彦根東高等学校を経て、1964年3月に京都大学法学部を卒業しました。司法試験に合格後、神戸地方検察庁検事を経て、1969年に弁護士登録。日本弁護士連合会理事も務めました。

1979年に彦根市議会議員選挙で初当選し、政界入りを果たします。1985年には彦根市長選挙に立候補しますが、現職の井伊直愛に敗れました。しかし、1989年の市長選で、10期目を目指していた井伊を破り、市長の座を獲得しました。1993年の市長選では落選し、1997年の市長選にも立候補しましたが、再度落選しています。

2003年、彦根市議会議員選挙に立候補し、当選。2005年に市議を任期途中で辞職し、市長選に立候補。12年ぶりに市長に復帰します。2009年の市長選では、次点候補に僅差で勝利し再選を果たしましたが、2013年の市長選では落選しました。その後、2015年の彦根市議会議員選挙に再び立候補し当選。市議会議員に復帰しました。

2021年にも市長選に立候補しましたが、返り咲きはなりませんでした。2024年8月3日、病気のため83歳で死去。その功績が認められ、正五位に叙され、旭日小綬章が追贈されました。

彦根市長としての功績と課題

獅山は彦根市長として、以下の公約を掲げていました。

合併の是非を問う住民投票の実施
中学校給食を彦根市内全域に広げる
* 場外舟券・車券売り場の建設を認めない

これらの公約実現に向けて尽力する一方で、市長在任中には名誉棄損による裁判や、ひこにゃん利用中止騒動、嘉田滋賀県知事との対立など、様々な問題にも直面しました。

名誉棄損裁判

週刊誌の記事を巡り、名誉棄損で新潮社を訴え、一審では敗訴したものの、二審で勝訴。最高裁で勝訴が確定しました。

ひこにゃん利用中止騒動

人気キャラクター「ひこにゃん」の著作権を巡り、著作者人格権（同一性保持権）の民事調停を申し立てる騒動がありました。

嘉田滋賀県知事との対立

滋賀県知事選挙での対立や、嘉田知事の給与支払いを巡る監査請求など、嘉田知事との間で激しい対立がありました。

市長選を巡る騒動

獅山の選挙戦は、保守分裂や対立候補の出自の争点化など、常に議論を呼びました。2013年の市長選では、対立候補の出自を問題視するビラを配布し、批判を浴びました。しかし、井伊直弼に関連付けた彦根市政を行っていたことも事実です。

まとめ

獅山向洋は、彦根市の発展に大きく貢献した政治家であると同時に、様々な騒動の中心にいた人物でもありました。その功績と課題は、今後の彦根市政を考える上で重要な示唆を与えてくれるでしょう。

獅山向洋 (@shishiyama_koyo) - X（旧Twitter）

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