現代俳句協会

現代俳句協会は、1947年9月に石田波郷、神田秀夫、西東三鬼らによって創設された、全国規模の俳句団体です。俳句の革新を目指し、自由な作風を尊重する姿勢を特徴としています。

概要

現在の会長は高野ムツオ氏が務めています。機関誌として月刊の『現代俳句』（冊子版）とウェブ版『現代俳句』を発行しており、会員の作品発表の場となっています。年1回、現代俳句全国大会を開催し、会員同士の交流を深めています。会員数は約5,000人（2020年時点）で、俳句界において大きな影響力を持っています。

各賞

現代俳句大賞、現代俳句協会賞（旧茅舎賞）、兜太現代俳句新人賞、現代俳句評論賞、現代俳句協会年度作品賞など、数々の賞を主催しています。これらの賞は、俳句の発展と新人育成に貢献しており、俳句界の活性化に重要な役割を果たしています。

所在地

協会の所在地は、東京都千代田区外神田6-5-4、偕楽ビル（外神田）7Fです。

歴史

創設当初は石田波郷が代表を務め、機関誌『俳句芸術』を創刊しました。創設時の会員数は38名でした。1961年には、現代俳句協会賞の選考を巡り、世代間の対立が激化し、中村草田男氏を中心としたグループが俳人協会を設立する事態となりました。1964年には、第1回現代俳句全国大会を東京で開催しました。

現在では、俳人協会や日本伝統俳句協会と並ぶ、全国的な俳人組織として知られています。他の2組織と比較して、より自由な句形式を許容しており、個人ベースでの入会が可能である点が特徴です。2023年には法人化し、一般社団法人となりました。

歴代会長

歴代の会長には、三谷昭、横山白虹、金子兜太、松澤昭、宇多喜代子、宮坂静生、中村和弘といった、俳句界を代表する著名な俳人が名を連ねています。

三谷昭（1966年就任）
横山白虹（1973年就任）
金子兜太（1983年就任）
松澤昭（2000年就任）
宇多喜代子（2006年就任）
宮坂静生 (2012年就任）
中村和弘 (2018年就任）
高野ムツオ (2024年就任）

関連団体

国際俳句協会や、関西現代俳句協会と連携しています。

外部リンク

現代俳句協会
関西現代俳句協会

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