田子ノ浦部屋

田子ノ浦部屋の概要

田子ノ浦部屋（たごのうらべや）は、日本相撲協会に所属する二所ノ関一門の相撲部屋です。1989年に鳴戸部屋を創設し、2013年に田子ノ浦部屋に改名されるまでの歴史があります。ここでは、その変遷と歴史、そして所属力士について詳しく解説します。

鳴戸部屋の設立

1986年に現役を引退した元横綱・隆の里が、1989年に二子山部屋から分家して鳴戸部屋を設立しました。この部屋は、若の里、隆乃若、稀勢の里（後の横綱）、髙安（後の大関）など、多くの有名力士を育てあげました。

しかし、2011年10月には弟子への暴行疑惑が報じられ、13代鳴戸が逝去したことで部屋の未来は大きく変わることになります。9代西岩が部屋を継承し、14代鳴戸を襲名しましたが、問題は続きました。

新たな名前、田子ノ浦部屋への改称

2012年、鳴戸部屋は再び問題を抱え、過去の暴行やセクハラに関する訴訟が持ち上がりました。13代が亡くなり、その名称に関する問題から2013年に部屋名を田子ノ浦部屋に変更することが決定しました。この時、所属する力士たちはそのまま新部屋に残り、鳴戸夫人が所有する施設から移転を余儀なくされました。

部屋は一時的に三保ヶ関部屋の閉鎖された施設を利用し、2014年に新しい施設を完成させて再スタートを切りました。これにより、部屋は確固たる基盤を持つことができました。

続く変革

田子ノ浦部屋では多くの変革がありました。2018年には、親方である12代西岩が独立して西岩部屋を設立しました。また、2021年には16代荒磯（元横綱・稀勢の里）が独立し、荒磯部屋となりました。これにより、田子ノ浦部屋の歴史はより多様化しました。

2022年初頭には、新型コロナウイルスの影響で力士たちが休場する事態となるなど、相撲界にも波及する影響がありました。

所属力士と師匠

田子ノ浦部屋には、現在も多くの力士が在籍しており、稀勢の里をはじめ、髙安などの活躍が知られています。師匠の役割を担ってきた鳴戸と田子ノ浦の両世代によって、部屋は力士の指導に全力を注いでいます。

現在の師匠や所属力士

• - 師匠

- 13代 鳴戸俊英（隆の里、青森）
- 14代 鳴戸伸一（隆の鶴、鹿児島）
- 16代 田子ノ浦伸一（隆の鶴、鹿児島）

• - 主な力士

- 横綱：稀勢の里寛（72代、茨城）
- 大関：髙安晃（茨城）
- 関脇：隆乃若勇紀（長崎）、若の里忍（青森）
- 前頭：力櫻猛（奈良）、隆の鶴伸一（鹿児島）

結論

田子ノ浦部屋は、相撲界の中でその名を成し遂げるべく、数々の歴史的な出来事を経験してきました。今後も多くの力士がこの部屋から巣立ち、相撲界で活躍していくことが期待されます。また、部屋の師匠たちは新たな世代の力士を育てるため、引き続きその情熱と努力を注ぎ込んでいくことでしょう。

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