白川陸斗:波乱万丈の格闘人生と新たな挑戦
1991年7月18日生まれの白川陸斗選手は、日本のプロ
総合格闘家として活躍する傍ら、スポーツインストラクター、YouTuberとしても活動するマルチな才能の持ち主です。
大阪府河内長野市出身で、
JAPAN TOP TEAMに所属しています。彼の
格闘技人生は決して平坦なものではありませんでした。少年時代は、厳しい父との確執や非行に手を染めた過去を経験。しかし、中学時代に体験した挫折から
格闘技を始め、プロとして頂点を目指し、幾多の苦難を乗り越えてきました。
少年時代と格闘技との出会い
幼少期は4歳上の兄との喧嘩が絶えず、厳しい父の下で育ちました。父からの体罰は日常茶飯事であり、度重なる非行は彼の心に深い傷を残しました。中学2年生の時には、友人と車を無断で運転したことが発覚し、父から激しい体罰を受けた結果、肋骨を骨折する大怪我を負いました。この事件をきっかけに、実父ではないという衝撃の事実を知らされます。その後もバイク
窃盗事件を起こし、
少年鑑別所に収容されるなど、荒れた青春時代を送りました。
転機は中学2年生の時、体格の良い相手との喧嘩に惨敗した経験でした。この屈辱的な敗北から、強くなりたいという強い願望が芽生え、地元のボクシングジムに通い始めます。高校2年生までボクシングを続けましたが、思うように上達せず、再び同じ相手に敗れたことでボクシングを断念。その後、就職しますが、
THE OUTSIDERからの誘いを受け、
格闘技の世界に足を踏み入れることになります。
プロとしてのキャリア
2013年、
THE OUTSIDERに初出場。2014年には、後に親交を深めることになる
朝倉未来選手と対戦し、惜しくも敗れましたが、その試合は大会のベストバウトに選ばれました。2015年、DEEPでプロ
総合格闘家としてデビュー。DEEP、PANCRASE、
GLADIATORなど様々な舞台で戦い、経験を積んでいきます。
2020年、RIZINに初参戦。その後もRIZINで活躍を続け、数々の強豪選手と対戦。勝利と敗北を繰り返しながら、着実に実力をつけ、観客を魅了するファイトスタイルで注目を集めました。しかし、2022年には練習中の怪我により長期離脱を余儀なくされるなど、常に困難に直面しながらも、持ち前の精神力で克服し、リングに立ち続けています。
YouTuberとしての活動と人間性
白川選手は格闘家としての活動以外にも、YouTuberとしても活躍しています。親友や兄と共に開設したYouTubeチャンネルでは、格闘家としての日常や素顔、トレーニングの様子などを公開。多くのファンを獲得し、人気コンテンツとなっています。しかし、2024年にはチャンネルがハッキングされ、多くの再生回数を失うという苦い経験もしました。
彼はハヤシライス好きで、2020年には結婚、3児の父として家庭を築いています。
BreakingDownではスペシャルアドバイザーとして携わり、
格闘技界に貢献しています。好きな格闘家は
マックス・ホロウェイ選手。常に前向きな姿勢と、持ち前の明るさで周囲を惹きつけます。
今後の展望
2024年7月には、DEEPで元DEEP
ライト級王者の中村大介選手と対戦し、勝利を収めました。この試合では「白川ダーク陸斗」のリングネームを使用。試合後には
バンタム級への転向とRIZIN
バンタム級王座獲得を目指すことを宣言しました。過去に負った怪我や挫折をバネに、更なる高みを目指し、進化を続ける白川選手の今後の活躍に期待が高まります。彼の波乱万丈な人生は、多くのファンに勇気と感動を与え続けています。