的場直樹

的場 直樹（まとば なおき）

的場直樹は1977年5月9日、大阪府大阪市住吉区で生まれた元プロ野球選手で、主に捕手として活躍した。プロ入り前はアマチュア野球での成功を収め、特に明治大学時代にはアマチュアNo.1捕手と称される実力を示した。1999年のドラフトで福岡ダイエーホークスから指名を受け、プロキャリアが始まった。

経歴

プロ入り前

中学3年生の時にはボーイズリーグで全国優勝を遂げ、上宮高等学校では巨人の大場豊千とバッテリーを組み、さらに明治大学では3年春に小笠原孝と共に優勝を経験。大学通算60試合に出場し、打率.244、本塁打3本という成績を残した。これにより、2回のベストナイン選出も果たした。

ダイエー・ソフトバンク時代

2000年に福岡ダイエーホークスに入団し、その年には正捕手の城島健司が負傷したために34試合に出場した。2004年にはアテネオリンピックに日本代表として出場し、城島の穴を埋める重要な役割を果たした。2005年には再び多くの試合でスタメンとして出場し、本塁打も打つなどの活躍を見せた。その年のプレーオフでは城島の欠場により正捕手として出場し、チームに貢献した。

しかし、2006年以降は山崎勝己の台頭もあり出場機会が減少。2007年から2008年は、怪我や他の選手の活躍により出場機会が限られていった。2009年には一軍出場がなく、戦力外通告を受けた後、トライアウトを経て千葉ロッテマリーンズに入団。

ロッテ時代

2010年には、ロッテの正捕手が故障したこともあり、一軍での出場機会が増加。注目される存在となり、シーズン中には自己最多となる30安打を記録し、クライマックスシリーズでも活躍した。しかし2011年には出場が27試合に留まり、2012年には戦力外通告を受けることとなった。

現役引退後

引退後は古巣のソフトバンクに復帰しスコアラーを務めた後、北海道日本ハムファイターズの二軍バッテリーコーチを経て、2018年からロッテで一軍コーチを務めた。2023年からは東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍バッテリーコーチに就任し、次世代の選手育成に力を入れている。

プレースタイルと人物

的場は強肩と優れたキャッチング能力を持った捕手として知られ、特にソフトバンク時代には斉藤和巳からの厚い信頼を受けていた。愛称は「マットン」で、その明るい性格からチームのムードメーカーとしても知られた。ロッテ時代にはAKB48の曲を登場曲に選ぶなど、ユーモアのセンスも持っていた。自らの経験を元に、指導者として選手の成長を支援している。

選手成績

プロ通算成績としては、打率.244、本塁打5本を記録し、守備面でも評価を受けた。特に2006年には最優秀バッテリー賞を受賞し、斉藤和巳とのコンビでの活躍が際立った。

的場直樹はそのキャリアを通じて、選手としての実績だけでなく、豊かな人間性と指導力でも多くの人々に影響を与えてきた。

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