的形駅

的形駅：播磨の地に佇む、静かな駅舎

的形駅は、兵庫県姫路市的形町に位置する山陽電気鉄道本線の駅です。駅番号はSY36。穏やかな自然と、歴史を感じさせる佇まいが特徴的な駅です。

歴史を刻む、的形駅の歩み

的形駅の歴史は古く、1923年（大正12年）8月19日、神戸姫路電気鉄道の開業と同時に誕生しました。その後、幾多の変遷を経て、1933年（昭和8年）6月6日には山陽電気鉄道の駅となりました。1940年（昭和15年）には網干線建設のための側線が設置されましたが、1945年（昭和20年）8月には撤去されています。1972年（昭和47年）3月には駅舎の改築、1973年（昭和48年）4月には上下線間の跨線橋が供用開始されるなど、時代の流れと共に変化を遂げてきました。

駅舎とホーム、そしてアクセス

的形駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。駅舎、つまり改札口は姫路方面行ホームの神戸寄りに位置し、反対側のホームへは構内跨線橋で移動できます。現在、改札窓口は無人化されています。シンプルながらも機能的な駅構造が、利用者の利便性を考慮した設計となっています。なお、のりば番号は設定されていません。

利用状況と地域社会

2008年11月11日時点での乗降者数は約2007人でした。2001年11月15日調査では約2100人であったことから、近年は利用者数の減少傾向にあることが分かります。これは周辺地域の社会情勢の変化などを反映していると考えられます。

海と緑、そして静寂の駅周辺

的形駅周辺は、播磨臨海工業地帯に属するものの、的形潮干狩場や海水浴場、小赤壁など自然豊かな環境が残されています。大規模な工場建設は進んでおらず、穏やかな景観が保たれています。海水浴場へのアクセスは、隣接する大塩駅から海岸まで運行している無料送迎バス（要電話連絡）が便利です。

駅周辺には、姫路市役所的形サービスセンター、八家地蔵、姫路的形郵便局、姫路市立的形小学校、姫路市立遊漁センター、湊神社、的形キャンプ場、青少年キャンプ場など、地域住民の生活を支える様々な施設が点在しています。これらの施設の存在が、的形駅周辺の生活圏を形成し、地域社会に貢献しています。

そして、次の目的地へ

的形駅の隣の駅は、大塩駅（SY35）と八家駅（SY37）です。特急や直通特急は当駅を通過しますが、S特急と普通列車は停車します。的形駅は、これらの路線を利用して、周辺地域へのアクセスを担う重要な役割を担っています。

的形駅は、歴史と自然が調和した、静かで落ち着いた雰囲気の駅です。周辺の豊かな自然環境と、地域住民の生活を支える様々な施設の存在が、この駅を特徴づけています。これからも、地域社会に寄り添いながら、多くの人々の移動を支えていくことでしょう。

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