盛岡市動物公園

盛岡市動物公園は、岩手県盛岡市に位置する動物園で、日本動物園水族館協会の会員です。1989年4月22日、盛岡市制100周年を記念して開園しました。丘陵地帯にあり、岩山公園や岩山パークランドに隣接しています。

園内では、日本の生態系を再現した「日本生態園」が設けられ、ツキノワグマ、ニホンザル、ニホンジカなど、日本固有の動物たちの姿を間近で見ることができます。また、1991年にはアフリカ園がオープンし、さらに多様な動物たちを観察できるようになりました。ビクトリアコーナーでは、ピューマ、カナダカワウソ、オオツノヒツジなど、個性的な動物たちが飼育されています。

動物公園は通常、12月から翌年3月まで冬季休業となりますが、期間中にも臨時開園日が設けられることがあります。運営は、盛岡市の外郭団体である公益財団法人盛岡市動物公園公社が行っていましたが、2020年4月からは第三セクターのもりおかパークマネジメントに引き継がれました。

施設のリニューアル計画では、宿泊施設の設置などが検討されていました。当初、2022年のリニューアルオープンを目指していましたが、工事業者の確保が困難なため、1年延期され2023年春にリニューアルオープンしました。しかし、同年6月には園内に野生のツキノワグマが侵入したため、一時的に臨時休園となる事態も発生しました。

過去には、飼育していたカイウサギがパスツレラ症という慢性鼻炎を引き起こす感染症に感染し、2020年12月に全15匹を安楽死処分するという苦渋の決断も行われています。この問題は、2019年5月上旬に一部のカイウサギに症状が現れたことが発端でした。その後、症状は再発と沈静化を繰り返し、2020年11月中旬の再発時には全頭に感染が広がりました。抗生剤の投与や獣舎の消毒など、様々な対策が講じられましたが、症状が終息することはなく、何度も協議を重ねた結果、安楽死という結論に至りました。この決定に対しては、賛否両論の声が上がりました。

盛岡市動物公園は、動物たちの多様な姿を観察できるだけでなく、動物愛護や動物福祉について考える機会を提供してくれる場所でもあります。

関連情報として、盛岡市動物公園の公式サイト、Facebookページ、X（旧Twitter）アカウントがあります。これらの公式アカウントでは、動物たちの最新情報やイベント情報などが発信されています。

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