知利別町

知利別町（ちりべつちょう）

知利別町は、北海道室蘭市の東部に位置する地域です。一丁目から四丁目までがあり、住居表示が実施されています。かつては「字」としても存在していました。

地理

知利別町は、室蘭市の蘭東地域に属し、以下の町と隣接しています。

北：天神町
東：高砂町
東～南東：宮の森町
南：中島町
南西～西：中島本町

町の中央部には知利別川が南西方向に流れており、西側の丘陵地帯と東側の楽山に挟まれた地形となっています。

地域の特徴

この地域は、日本製鉄（旧日鉄輪西製作所）の社宅を中心に発展した住宅街です。一丁目から四丁目が南から順に並んでおり、生活に必要な施設が点在しています。

一丁目：製鉄記念室蘭病院、室蘭市立桜蘭中学校
二丁目：室蘭めばえ幼稚園、室蘭市知利別集会所、楽山ケ丘自治会会館、稲荷神社
三丁目：室蘭知利別郵便局

歴史

江戸時代、この地域は森林地帯でした。1881年（明治14年）に角田藩主石川邦光の弟である石川俊在が30戸を率いて入植しました。1938年（昭和13年）以降、日鉄輪西製作所が社宅を建設し始め、1957年（昭和32年）頃には町内人口の6割がその家族だったといわれています。

桜蘭中学校は、元々蘭東中学校という名前でしたが、2013年（平成25年）に中島町二丁目にあった向陽中学校と統合した際に名称変更されました。

地名の由来

知利別の地名は、アイヌ語の「チㇽ・ペッ（cir-pet）」に由来します。これはそれぞれ「鳥・川」を意味し、かつては数万羽の鴨が川に群集し、川面が真っ黒に見えるほどだったことに由来すると伝えられています。

沿革

1929年（昭和4年）10月16日：字名改正により輪西村の一部が知利別町となり、輪西村を廃止
1963年（昭和38年）5月1日：知利別町一丁目 - 三丁目を新設
1967年（昭和42年）7月1日：知利別町四丁目を新設
1981年（昭和56年）2月1日：知利別町一丁目の一部を中島本町三丁目に編入

交通

バス

道南バスが北海道道107号室蘭環状線沿いにバス路線を運行しています。

道路

北海道道107号室蘭環状線（都市計画道路3・3・211 中島中央通）
北海道道919号中央東線（都市計画道路3・4・219 寿橋通）

主要施設

役所・公的機関
知利別浄水場
公共施設
室蘭市知利別集会所
楽山ケ丘自治会会館
医療施設
製鉄記念室蘭病院
教育施設
室蘭市立桜蘭中学校
室蘭めばえ幼稚園
金融機関
室蘭知利別郵便局
公園
知利別公園
知利別町4丁目公園
知利別南公園
バラ公園
楽山公園

知利別町は、自然と利便性が調和した、住みやすい地域と言えるでしょう。

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