石田健大

石田健大（いしだ けんた）

左投左打のプロ野球選手、石田健大は1993年3月1日に広島県広島市南区で生まれました。現在、横浜DeNAベイスターズに所属しています。

経歴

プロ入り前

石田選手は小学校時代からソフトボールを経験し、仁保中学校で硬式野球を始めました。広島工業高校進学後は、1年生からベンチ入りを果たし、3年春には広島県大会でノーヒットノーランを達成。ところが、その直後に左肩を故障し、プロ志望届の提出を断念しました。そのため、法政大学に進学し、大学野球に専念しました。

法政大学では、1年秋から東京六大学リーグでプレーを開始。2年夏には日本代表候補に選出され、東京ヤクルトとの強化試合では無失点の先発を果たしました。また、2年秋には3勝を挙げリーグ優勝に貢献。3年春には慶応義塾大学相手に15奪三振の完封勝利を収め、3年夏には日米大学野球選手権大会の日本代表としても活躍しました。しかし、4年時には肩の故障が再発し、成績が振るわず、リーグ戦通算では19勝16敗、防御率2.85の成績を残しました。

プロ入り

2014年のドラフトで横浜DeNAから2位指名を受け、7500万円の契約金で入団。背番号は14に決まりました。

DeNA時代

入団初年の2015年は、左肩痛が影響し開幕には出遅れましたが、7月には一軍デビュー。8月には初勝利を挙げ、シーズンの防御率は2.89でしたが、2勝6敗に終わりました。

2016年は開幕から先発ローテーションに入り、月間MVPに選ばれるなど活躍。またオールスターにも選出され、年間では153回を投げ9勝を記録。チームのクライマックスシリーズ進出に大きく貢献しました。

2017年は開幕投手に指名され、初の開幕投手を務めましたが、肘の違和感で戦線を離脱。この年は6勝6敗の成績でした。

2018年には中継ぎに転向し、調整を続けていましたが、2019年には選手会長に就任し、彼のリーダーシップが期待されました。2020年からは中継ぎとして安定した成績を出し続け、2021年には再び先発に戻るも成績は不振でシーズンを終えました。

2022年は開幕から先発として出場し、7回2失点で勝利、復帰後は安定した成績を残しました。2023年には開幕投手として登板しましたが、その後の成績は波がありました。シーズン後にはFA権を行使し、残留を決定しました。

選手としての特徴

石田選手は最速150km/hの速球を投げる左腕で、多彩な変化球を持ちます。特にフォークボールを活用し、バッターが予想外の投球をすることを重視しています。また、フライボールが多いため、フライボールピッチャーとされることが多いです。終始安定した成績を残し続けており、未来のエースとして期待されています。彼は選手としてだけでなく、チームのリーダーとしても重要な役割を果たしています。

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