神奈川県立青少年センター

神奈川県立青少年センターは、横浜市西区紅葉ケ丘に位置する、青少年の育成と県民の教養向上を目的とした複合公共施設です。1962年に開館し、その建物は建築家・前川國男によって設計されました。2018年には、DOCOMOMO JAPANによって日本におけるモダン・ムーブメントの建築として認定されています。

センターは、「青少年の支援・指導」、「ひきこもり・不登校・非行対策」、「科学体験活動」、「舞台芸術活動の振興」という4つの事業を柱に活動を展開しています。運営・管理は神奈川県が行っています。

施設内には、812席を有する中規模の多目的ホール「紅葉坂ホール」があり、演劇やミュージカル、ダンス、バレエなどの公演、講習会や講演会に利用されています。また、「スタジオHIKARI（多目的プラザ）」は、演劇や合唱の練習、小規模な公演に活用されています。旧「科学体験コーナー」を改装したこのスタジオは、広さ271.1平方メートルを誇ります。

科学体験室では、定期的に一般参加型の科学実験や工作教室が開催され、青少年たちが科学への興味を深める機会を提供しています。演劇資料室は、舞台芸術に関する資料を収集・公開し、研究や学習に役立てられています。その他、練習室やレストラン、不登校・ひきこもり関係NPO支援スペースである「青少年サポートプラザ」など、多様な施設を備えています。

2003年末には、施設の老朽化と耐震補強のため一時閉館し、大規模な改修工事が行われました。その際、プラネタリウムや一部の展示施設は撤去されましたが、2005年にリニューアルオープンしました。以前存在した分館や工作室、音楽室、ユースホステルは廃止されました。

施設概要

紅葉坂ホール: 812席(うち車いす席5席)。演劇、ミュージカル、ダンス、バレエ、講演会等に利用される。
スタジオHIKARI(多目的プラザ): 271.1平方メートル。演劇、合唱の練習、小規模公演に利用される。旧「科学体験コーナー」。
科学体験室: 科学実験や工作教室を開催。
演劇資料室: 演劇関連資料を収集。
練習室: 192.1平方メートルの練習スペース。
レストラン: 食事を提供。
青少年サポートプラザ: 不登校、ひきこもり支援。

交通アクセス

JR根岸線「桜木町駅」から徒歩8分。
横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町駅」から徒歩10分。
京急本線「日ノ出町駅」から徒歩13分。
みなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩20分。
横浜駅東口から横浜市営バスで「紅葉坂」下車、徒歩4分。
* 横浜駅東口から横浜市営バスで「戸部一丁目」下車、徒歩2分。

神奈川県立青少年センターは、青少年の育成と県民の文化・教養向上に貢献する施設として、地域社会に深く根ざした活動を続けています。

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