神戸国際大学

神戸国際大学の概要

神戸国際大学（こうべこくさいだいがく、英: Kobe International University）は、日本の私立大学で、兵庫県神戸市の東灘区に位置する。1963年に設立され、1968年には大学としての地位を得た。略称としては神国大やK.I.U.が使用されている。この大学は日本聖公会に属するキリスト教主義に基づくミッション・スクールであり、全人格的人間の形成を重視している。

設立の背景

この大学は学校法人八代学院によって1968年に設立された。創設者の意志を受け継ぎ、聖公会のキリスト教精神に従い、経済学とリハビリテーション学を中心とした多様な教育プログラムを提供している。特に観光学においては西日本で初めて専門的なコースを開設した経緯がある。また、国際交流にも力を入れており、40以上の海外大学と提携を結んでいる。教育現場では語学初心者向けや海外インターンシッププログラムなど、多様なニーズに対応したプログラムを整備している。

建学の精神

神戸国際大学の建学の精神は「神を畏れ、人を恐れず、人に仕えよ」というものである。この理念には、真理への謙虚さと人間関係における平等性、さらには利己主義を排し愛を基に他者に奉仕する姿勢が含まれている。スローガンの「Toward a Global Campus」は、国内外での学びを通じての異文化理解を促している。

学校の沿革

学校法人八代学院は1963年に設立認可を受け、その後1968年に大学として開校した。1972年には新たに学科を増設し、観光学コースを設けた。1992年には八代学院大学から神戸国際大学に改称され、都内の移転を経て、経済学部やリハビリテーション学部などを有する現在の形に至った。特に、都市文化や観光学についての研究が強化されている。

キャンパスとアクセス

神戸国際大学は神戸市東灘区向洋町中に位置し、最寄り駅から徒歩数分の距離にある。キャンパスの設計は日本列島の形を模しており、自然環境との調和を図っている。また、英語教育に重点を置くとともに、ネイティブスピーカーの教員や海外研修も積極的に実施している。

学生数と学部

2021年5月時点での学生数は、経済学部に1,514人、リハビリテーション学部に335人、合計で1,849人である。学部は経済学部とリハビリテーション学部から成り、さらに特別クラスや選抜クラスが設置されている。国際文化ビジネス・観光学科や理学療法学科など、専門的な学問分野が多様に展開され、学生の進路選択の幅を広げている。

交流と連携

神戸国際大学は多くの海外大学と連携している。例えば、フィリピンのトリニティ大学、アメリカのセント・マーティンズ大学、オーストラリアのクイーンズランド工科大学など、多岐にわたる国々と交換留学や共同教育プログラムを提供している。これにより、学生はグローバルな視野を持つ学びの場を得ることができる。

結論

神戸国際大学は、キリスト教の精神に基づいた人間形成を目指し、地域社会や国際社会で活躍する人材の育成に取り組んでいる。多様で柔軟な教育プログラムを通じて、学生一人ひとりが可能性を最大限に引き出せるようサポートされている。

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