神楽ちづる

神楽ちづる、神楽マキ、そして神楽流古武術：『ザ・キング・オブ・ファイターズ』を彩る一族

SNKの格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』（以下『KOF』）シリーズを代表するキャラクター、神楽ちづる。彼女は、シリーズ第3作『KOF'96』から登場する、神楽流古武術の継承者です。本名は八咫ちづる。草薙家、八神家と同様に、三種の神器の一つである八咫鏡を守る一族の当主であり、代々、一卵性双生児の女性がその役割を担ってきました。

ちづるは落ち着いていて気品ある性格ですが、時折ドジを踏むなど、可愛らしい一面も持ち合わせています。家族構成は不明な点が多いですが、雑誌での回答から、祖母がペットの世話をしている可能性が示唆されています。

神楽家は、草薙家と八神家の長きにわたる争いを傍観し、その無意味さを理解しています。ちづるは草薙京と八神庵の争いを憂い、三種の神器の宿命を背負う者として、オロチ打倒のために協力することを何度も促しています。しかし、二人の争いは家同士の確執ではなく個人的な因縁であるため、ちづるの言葉はなかなか受け入れられません。

『KOF'96』では、ゲーニッツによって双子の姉マキが殺害され、オロチの封印が解かれます。ちづるはオロチに対抗するため、KOFに参加し、ゲーニッツを撃破します。彼女はゲーム中、中ボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかります。ネオジオカートリッジ版ではプレイヤーキャラクターとして使用できませんでしたが、CD-ROM版では隠しコマンドで操作が可能でした。

『KOF'97』では、オロチとの最終決戦を目指し、KOFに参戦。草薙京、八神庵と共にオロチの封印に成功します。その後はオロチの封印を監視する日々を送っていましたが、『KOF2003』では牡丹に操られ、再びKOFを開催。しかし、その結果オロチが解放され、ちづるはアッシュ・クリムゾンに神器の力を奪われてしまいます。幸い命に別状はありませんでしたが、力を失ったちづるは京や庵と対等に話すことができなくなり、矢吹真吾がその後を引き継ぎました。『KOF XIII』でアッシュが消滅したことにより、ちづるは力を回復。そして、『KOF XIV』では再び現れたオロチに対抗するため、京、庵と共に立ち上がります。

『KOF XV』では、三種の神器チームとしてKOFに出場し、その活躍をプレイヤーに届けています。小説版では、『KOF'97』で京と庵を止めきれなかったことを後悔するちづるが描かれています。また、二階堂紅丸との関係も示唆されており、ゲーム内では紅丸への想いを秘めつつも、やんわりと接しています。

神楽マキ

ちづるの双子の姉、神楽マキ。本名は八咫マキです。名前の由来は「鶴は千年、亀は万年」からきています。彼女はゲーニッツに殺害され、その死によって八咫鏡の力が弱まり、オロチの封印が解かれてしまいました。『KOF'96』では、三種の神器チームを使用時、ちづるの姉として決勝戦に登場します。

『KOF2003』では、ちづると共に中ボスとして登場します。既に死亡しているため、八咫鏡の力によって生み出されたちづるの幻影として現れます。当初はちづるとの区別のため、ショートヘアにする案もありましたが、最終的には瓜二つの姿で登場しました。

神楽流古武術

神楽流古武術は、本来「八咫流古武術」と呼ばれ、踊りに近い動きと呪術的な要素を持つ独特の武術です。技には「○○活」という名称が多く、「除活」に続く二文字の漢字が特徴的です。残像を残す技も多いのは、八咫鏡の力の影響でしょう。

ゲームにおける神楽姉妹

神楽姉妹は、幻影を使った多彩な攻撃と、相手の必殺技を封じる能力が特徴です。ゲームシステムを巧みに利用した戦い方は、多くのプレイヤーを魅了してきました。

まとめ

神楽ちづる、神楽マキ、そして神楽流古武術は、『KOF』シリーズにおいて重要な役割を担う存在です。彼女たちの物語は、シリーズを通して展開され、多くのプレイヤーに感動と興奮を与え続けています。それぞれのキャラクターの個性、技、そして奥深い背景は、今後も多くのファンを惹きつけていくことでしょう。

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