神津里季生

神津 里季生のプロフィール

神津里季生（こうづ りきお、1956年3月生まれ）は、日本の労働運動の重要な指導者であり、2015年から2017年まで日本労働組合総連合会（連合）の会長を務めました。彼のキャリアは、労働運動活動のほか、多くの役職での経験を通じて構築されてきました。

出生と学歴

東京都に生まれた彼は、東京学芸大学附属高等学校を卒業後、1979年に東京大学の教養学部アジア科を卒業しました。その後、新日本製鐵株式会社（現在の日本製鉄）に入社し、広畑製鐵所で勤務を始めました。

労働組合活動の始まり

労働組合活動への道は1983年に始まりました。彼は新日本製鐵本社の労働組合建材・鋼管支部の書記長を非専従で務め、1984年からは専従となりました。以降、執行委員や特別本部員として活躍することになります。1990年には外務省に派遣され、在タイ日本国大使館での経験も積みました。

労働組合のリーダーシップ

1994年に新日鐵労働組合連合会書記次長に就任し、1998年には書記長、2002年には会長に就任しました。また、2006年には日本基幹産業労働組合連合会の事務局長、2010年からは中央執行委員長を務めました。

2010年には連合の副会長に選出され、その後、2013年からは事務局長、2015年10月からは連合の会長に就任しました。彼の委任の下、連合は労働者の権利を守るための活動を推進し続けました。

政治的な影響力

2017年の連合定期大会では、衆議院議員選挙における政党支援の方針を示し、特定政党の支援を見送り、個別の候補者を支援する意向を表明しました。これは多様な労働者の声を反映させることを重視した結果として評価されています。

趣味と人柄

趣味として、山本周五郎の作品『ながい坂』を愛読し、自身の座右の書としています。また、東京大学在学中は硬式野球部に所属していましたが、怪我により選手からマネージャーに転身しました。この経験は彼のリーダーシップやチームワークに対する理解を深めることに寄与しました。

最後に

2021年10月6日、彼は連合会長の職を退任しましたが、その時期までの彼の活動は、多くの労働者の権利向上に寄与しました。神津里季生の活躍は今後も日本の労働運動の中で引き続き語り継がれるでしょう。

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