神真都Q

神真都Q（やまとキュー）

神真都Qは、日本に存在する反ワクチン団体であり、その活動は陰謀論者によって構成されています。2021年の後半にその形態が整い、同年12月26日に「神真都覚醒」を宣言することで正式に発足しました。それ以前は「大和Q」という名称を使用していましたが、2022年の3月15日には「一般社団法人神真都Q会」として法人登記されました。この団体は、アメリカの極右に端を発するQアノンの日本版自称する一派でもあり、オカルト的な要素やスピリチュアルな観点が強いとされます。

組織形態

神真都Qは、比較的中央集権化された組織構造を持っており、7人のリーダーによって構成される「執行管理部」と、それに属する「執行部」が存在します。執行部は抗議活動やデモ、ポスティング、エデンの村造りといった活動を各担当のリーダーを置いて実施しています。メンバーの勧誘は主にSNSを通じて行われ、地域別のリーダーやサブリーダーが設置されています。入会に際しては、個人情報の提出が義務づけられており、会費や寄付金の支払いも求められています。

2022年4月には、会員申し込みの一時停止や再開を繰り返しながら、寄付金を募る活動も行っています。寄付者には団体の独自飲料「神真都のしずく」が返礼品として提供されます。

主な主張

神真都Qは数々の大胆な主張を展開しています。自らの見解によれば、現在の人類は「悪い宇宙人」によるディープステートに支配されており、特定の条件を満たすことで解放されると信じられています。特に彼らは、自らが「善なる宇宙人」の末裔であるという立場を取っており、ナショナリズム的な色彩も持っています。また、彼らは新型コロナウイルスの存在そのものに疑念を寄せ、ワクチン接種を人口削減計画の一環とするなど、過激な理論を展開しています。加えてウクライナ情勢に対する特殊な見解も持ち、プーチン大統領を「正義の味方」と位置付けています。

活動内容

神真都Qは活動の場として、デモや抗議活動を頻繁に行っており、特に新型コロナウイルスに関する誤情報やワクチンへの忌避を訴えるイベントが多く見られます。具体的には、2022年1月に行われた渋谷でのデモでは1000人を動員しました。また、ワクチン接種会場に対する妨害行為も行っており、これにより多くの逮捕者を出しています。持続可能なライフスタイルを提唱し、エデンの村構想として地域共同体の形成を目指す活動も行っています。

ポスティング活動としては、ワクチンに関するデマを広めるためのビラ配布も行っており、行政交渉やセミナーも企画しています。

事件と反響

神真都Qは活動中に多くの事件を引き起こしており、2022年には東京都内のワクチン接種クリニックでの抗議行動から始まり、数名が逮捕されたり、団体交渉を行ったりする中で、活動の急進性が問題視されています。また、メンバーの過激なSNS投稿が報じられたり、組織全体に対する捜査も行われたりしています。

このような一連の流れにより、神真都Qは反ワクチン運動の中でも特に注目されている団体の一つとなり、その影響力が懸念されています。特に公安部による取り締まりや、他のジャーナリストからの厳しい視線を浴びる中、今後どのように活動が展開されるかは予断を許さない状況です。

もう一度検索