稲荷駅

稲荷駅とは

稲荷駅（いなりえき）は、京都府京都市伏見区深草稲荷御前町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）奈良線の駅です。駅番号はJR-D03で、伏見稲荷大社への最寄り駅として知られています。特に正月や紅葉シーズンには、みやこ路快速が臨時停車することもあり、観光客にとって非常に便利な交通手段となっています。

歴史

この駅は1879年に設立され、初めての鉄道が開通した際に開駅されました。その後1889年には新橋駅から神戸駅に至る東海道本線の一部となり、1921年には現在の奈良線に編入されました。この年には京都駅から馬場駅（現・膳所駅）を経由する新しい在来線が開通し、稲荷駅もその一部として運営されることとなりました。

年表

• - 1879年（明治12年）：京都駅 - 大谷駅間の鉄道の延伸に伴い、駅開業。
• - 1895年（明治28年）：線路名称が制定され、東海道線（後に東海道本線）の駅として位置づけられる。
• - 1921年（大正10年）：東海道本線の路線変更に伴い、当駅が奈良線に組み入れられる。
• - 1935年（昭和10年）：駅舎の改築が行われる。
• - 1987年（昭和62年）：JR西日本に変わり、国鉄から民営化される。
• - 2018年（平成30年）：駅ナンバリングが導入される。

駅の構造

稲荷駅は相対式ホームを持つ地上駅で、2面2線を有しています。かつては停留所に分類されていましたが、2018年に信号機の変更が行われたことで、正式な駅として認められることになりました。駅舎は1935年に建てられたコンクリート製で、特徴的に駅柱が朱色に塗装されていることが多いです。また、当駅の構内には国鉄時代の名残としてランプ小屋が存在し、奈良線に関する歴史的な資料が収蔵されています。さらに、エレベーターも設置されており、バリアフリー化が進められています。

利用状況

年間を通したデータによると、稲荷駅の一日の平均乗車人員は奈良線の普通列車停車駅の中で最も多く、京都駅や東福寺駅といった主要駅にも匹敵しています。このことから、地域住民や観光客にとって重要な交通のハブとなっています。

駅周辺

駅を出ると、すぐに伏見稲荷大社への参道があります。また、周囲には伊藤若冲に縁のある石峯寺や、多数の教育機関が点在しています。最寄りのバス停は駅の西側に設けられており、京都市バスの路線が利用可能です。

隣接駅

稲荷駅の隣には、東福寺駅とJR藤森駅があります。特に初詣シーズンや観光シーズンには、臨時停車が行われるみやこ路快速が運行されるため、多くの利用者が訪れます。

まとめ

稲荷駅は、豊かな歴史を持つ駅であり、地域や観光の中心的な存在です。アクセスの良さと周辺の観光地の充実度から、多くの人々に利用されています。

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