竜宮レナ

『ひぐらしのなく頃に』に登場する竜宮レナは、鬼隠し編のヒロインであり、罪滅し編の主人公として物語の中心人物の一人です。声優は中原麻衣さんが担当し、映画版では松山愛里さん、テレビドラマ版では加藤美南さんが演じました。

人物像

7月28日生まれで前原圭一と同い年のレナは、ボブカットと青い瞳が特徴的な少女です。普段は白いワンピースにロングブーツ、そして可愛らしい帽子を身に着けています。「〜かな? かな?」「〜だよ? だよ?」といった語尾を繰り返す話し方や、「はぅー」「かぁいいよー」「お持ち帰りー」といった独特の口癖を持っています。

料理が得意で、圭一の家族にお裾分けをしたり、一緒に登校したりと、女の子らしい一面も持ち合わせています。しかし、過去の辛い経験から本名の「礼奈」を捨て、「レナ」と名乗るようになりました。

出題編では謎めいた行動が目立ち、オヤシロ様の意志に従っているかのような印象を与えることもありました。しかし、その行動の裏には、仲間を救いたいという強い思いが隠されています。罪滅し編では、仲間を信じられず一人で行動したことが悲劇を招きますが、最終的には圭一と共に困難に立ち向かいます。

レナは鋭い推理力を持っており、物語の中で数々の事件の真相に迫ります。雛見沢大災害の予測や連続怪死事件の一部を解明するなど、その才能を発揮しました。

性格

心優しく献身的な性格で、転校してきたばかりの圭一の面倒を見るなど、無自覚な優しさを持っています。普段は大人しいですが、怒ると手が付けられないほど怖い一面も。部活メンバーの中では精神的に大人で、感情的になりやすい圭一や詩音を諭すこともあります。

皆殺し編以降は、仲間たちのまとめ役として、冷静に状況を分析し、穏便な解決策を提案する役割を担うようになります。その冷静さゆえに、感情的な仲間と衝突することもありますが、勝利のために必要な条件を冷静に見抜く力を持っています。

対人関係

圭一とは友達として接しており、魅音が圭一に好意を寄せていることに気づいていますが、態度を変えることはありません。魅音とは親友であり、彼女を傷つけるような言動は許しません。

家族

元々雛見沢出身でしたが、幼い頃に茨城県へ引っ越しました。その後、両親の離婚を機に雛見沢へ戻ります。母親の不倫が原因で離婚した過去があり、その経験がレナの行動原理に深く影響しています。父親を庇うために二人暮らしを選び、母親の荷物をゴルフクラブで叩き割るなど、精神的に不安定な時期もありました。

趣味と過去

「かぁいい」と感じたものに異常な興味を示し、「お持ち帰り」しようとします。その対象はクラスメイトから粗大ゴミまで多岐に渡り、ダム工事現場跡地を宝探しに出かけることも。粗大ゴミを好む理由は、自分と同じように捨てられたものたちに居場所を与えたかったからだと分析しています。

過去に精神的な問題を抱え、学校で事件を起こしたこともあります。その経験から、辛い時は笑顔で誤魔化すようになり、自分よりも不幸な沙都子や梨花を気遣うようになりました。

その後

「綿流し編」「目明し編」では、部活メンバーの中で唯一生き残り、雛見沢村に在住しています。アニメ版では、立てこもり事件で逮捕された後、精神病専用の更生施設に入所し、雛見沢大災害を免れました。出所後、廃墟となった雛見沢を訪れ、大石や赤坂から事件のことを尋ねられます。

業/卒

鬼騙し編では圭一を襲撃し、祟騙し編では入院中の圭一に過去を語ります。猫騙し編では、雛見沢症候群を発症した圭一に応戦しますが、殺害されてしまいます。鬼明し編では、家庭内の不安から雛見沢症候群を発症し、間宮リナを殺害。圭一を殺害しようとして返り討ちに遭い、死亡します。しかし、別の世界では、圭一や魅音と同じ大学に進学するなど、幸せな未来を迎えている可能性も示唆されています。

竜宮レナは、複雑な過去と葛藤を抱えながらも、仲間を大切に思う心優しい少女です。彼女の行動は、物語に深い感動と教訓を与えてくれます。

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