竹内まりや(たけうち まりや)は、
1955年3月20日に
島根県出雲市で生まれた日本の
シンガーソングライター、ミュージシャン、
音楽プロデューサーです。彼女は若干23歳で
音楽界にデビューし、以来数十年にわたって日本の
音楽シーンで重要な役割を果たしてきました。竹内の
音楽は特に歌詞やメロディにおいて感情を巧みに表現し、多くのリスナーに共鳴を与えています。
生い立ちと教育
竹内まりやは、
出雲市の
大社町にある
老舗旅館「竹野屋
旅館」の家族に生まれ育ちました。家族構成は兄弟姉妹が多く、彼女は6人兄弟の中で3番目にあたります。地元の小学校から中学校、高校と進学後、
1973年には慶應義塾
大学に入学し、英米文学を主専攻しました。
大学時代、竹内は「Real McCOYs」という
音楽サークルに所属し、
音楽活動を始めました。
音楽キャリアの始まり
1978年、彼女のキャリアはビクターからのシングル『
戻っておいで・私の時間』でスタートしました。最初は
アイドル歌手として活動していたものの、竹内は自身の
音楽に対する思いを感じる中で、作詞・
作曲にも挑戦するようになります。
1979年にリリースされた「SEPTEMBER」は大ヒットし、彼女の名を広める契機となりました。
ヒット曲と活動の変化
1980年代に入ると、竹内は「
不思議なピーチパイ」や「
元気を出して」など、数多くのヒット曲を生み出し、すでに一流の
シンガーソングライターとしての地位を確立しました。しかし、
アイドルとしての活動には圧力が伴い、
音楽性を求める竹内は一時
音楽活動を休止します。この期間に、彼女は
作詞家としての地歩を築き、後に多くの人気アーティストへの楽曲提供を行うことになります。
結婚と新たな活動
1982年には同じくミュージシャンの山下達郎と結婚し、その後は家庭を優先しながらも、
シンガーソングライターとしての活動を続けました。彼女は作詞・
作曲を手がけ、
河合奈保子や
中森明菜などへの楽曲提供を行い、多くのヒット曲を生み出しました。家庭生活と
音楽活動を両立させる中で、彼女自身の
音楽スタンスが一層明確になると同時に、夫である山下達郎とのコラボレーションも活発に行われました。
1990年代に入ると、竹内は「カムフラージュ」や「
純愛ラプソディ」といったさらなるヒットを飛ばし、特にアルバム『Quiet Life』は大ヒットし、ベストアルバムも成功を収めました。彼女はまた、
音楽番組への出演も適宜行いながらも、メディアへの露出は絞っていく傾向を見せます。
現代における活動
2000年代に入ると、竹内は再び
ライブ活動を活発化させ、『souvenir again』などのコンサートを行い、ファンとの交流を深めるようになります。また、彼女の楽曲「PLASTIC LOVE」は、
YouTubeなどでの視聴によって国際的にも再評価を受けるなど、彼女の
音楽が新しい世代にも広がりを見せることになります。
2020年代に入ってもその活動は勢いを増し、最新のアルバム「Turntable」はヒットを記録し、40周年の記念行事なども行われました。竹内まりやは、
音楽家としての地位を確立していると同時に、一人の女性としても多くのリスナーから支持を受け続けています。その温かい
音楽と独自の視点から発信されるメッセージは、これからも多くの人々に影響を与え続けることでしょう。