竹島水族館

竹島水族館

竹島水族館は、愛知県蒲郡市竹島町に位置する市立水族館です。通称「タケスイ」として親しまれており、三河湾に浮かぶ竹島の海岸沿いにあります。2024年10月には、大規模なリニューアルを経てグランドオープンしました。

特徴

展示生物

三河湾や遠州灘の生物を中心に、熱帯の淡水魚や深海生物など、約500種4500点もの生物が飼育されています。特に、深海生物の展示は国内有数の規模を誇ります。

アシカショー

カリフォルニアアシカによるアシカショーが人気です。ユーモラスな動きや愛嬌のある姿は、訪れる人々を楽しませています。

オオグソクムシの繁殖

2013年には、世界で初めてオオグソクムシの卵を孵化させることに成功しました。この快挙は、竹島水族館の飼育技術の高さを証明する出来事として注目されました。

アットホームな運営

かつては入館者数の低迷により廃館も検討されましたが、飼育重視のアットホームな運営に路線変更したことで人気が再燃しました。水族館プロデューサーの助言を受け、タカアシガニを導入したタッチプールや、職員の発案でカピバラの飼育を開始するなど、ユニークな取り組みが功を奏しました。

歴史

1956年に竹島園地で開館しましたが、1959年の伊勢湾台風で大きな被害を受けました。その後、1962年に現在の場所に移転し、新設されました。2011年には館内をリニューアルし、2018年には耐震工事と再リニューアルを実施しました。

2024年には大規模な改修工事が行われ、展示スペースは2倍近くに拡張されました。また、公共施設等運営権制度（コンセッション方式）が導入され、竹島開発を代表とする企業グループが運営を担うことになりました。

施設概要

建物

現在の建物は1962年に建てられた鉄筋コンクリート造の2階建てです。総床面積は1,954平方メートルで、そのうち1,079平方メートルが水族館として使用されています。

入館料と開館時間

開館時間：午前9時から午後5時（入館は午後4時30分まで）
通常入館料：大人1,200円、4歳児～中学生500円
蒲郡市民入館料：大人500円、4歳児～中学生200円（証明書提示が必要）
年間パスポート：大人3,000円、小・中学生1,250円
蒲郡市民年間パスポート：大人1,250円、4歳児～中学生500円（証明書提示が必要）

その他

無料駐車場240台が完備されていますが、有料駐車場もあります。どちらも他施設との共用です。また、潮干狩り期間中は別途料金が発生する場合があります。

アクセス

公共交通機関

JR東海道本線・名鉄蒲郡線 蒲郡駅から徒歩約15分
名鉄バス「竹島遊園」バス停下車、徒歩約3分

自動車

東名高速道路・音羽蒲郡ICから約15分（音羽蒲郡道路（三河湾オレンジロード）経由）
* 国道23号・竹島入口交差点から約500m

メディア展開

竹島水族館のV字回復劇は、テレビドラマ「ネバー・ギブアップ!～竹島水族館ものがたり～」や、ドキュメンタリー番組「日経スペシャル カンブリア宮殿」で紹介され、話題となりました。

また、水族館スタッフが執筆した書籍も複数出版されており、水族館の魅力や運営の裏側を知ることができます。

まとめ

竹島水族館は、地元に根ざしたアットホームな水族館として、多くの人々に愛されています。展示方法の工夫やスタッフの努力により、小さな水族館ながらも大きな魅力を持つ施設です。リニューアルを経て、さらに進化した竹島水族館は、これからも多くの人々を楽しませてくれるでしょう。

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