笠置駅

笠置駅：歴史と自然に囲まれた関西本線の駅

概要

京都府相楽郡笠置町にあるJR西日本関西本線の笠置駅は、明治30年（1897年）に開業しました。木津川沿いの山あいに位置し、周囲は自然豊かな環境です。古くからの駅舎と近代的な設備が調和する、歴史と現代が融合した駅となっています。

歴史

1897年、関西鉄道の路線開通に伴い開業。その後、国有化を経て、1987年にはJR西日本に継承されました。1955年には駅舎改築が行われ、2017年には駅舎周辺の改修工事が完了、ロータリーが設置されるなど、現代的な利便性が向上しています。2017年には駅舎内にコミュニティカフェとネイルサロンが開業。2021年にはICOCAの利用が可能となりました。長年に渡り、地域住民の生活を支え、発展を見守ってきた駅です。かつては貨物取扱や当駅発着の列車もありましたが、現在は旅客輸送が中心です。

駅構造

島式ホーム1面2線の地上駅で、列車交換が可能です。駅舎とホームは跨線橋で連絡しています。ホームの基礎は関西鉄道時代の石組み造りで、8両編成に対応できる長さがあります。駅舎、跨線橋、待合室など、多くの部分が関西鉄道時代の面影を残しています。簡易委託駅で窓口が設置され、自動券売機やストリートピアノ、公衆トイレも備えています。駅周辺には桜が数多く植樹されており、春には美しい景色を楽しむことができます。

乗り場

1番のりばと2番のりばがあり、運転上は番号が逆転しています。基本的には1番のりばが加茂方面、2番のりばが大河原方面の発着となりますが、両方向への入線・発車に対応しています。

利用状況

近年は、1日平均乗車人員は変動しています。（具体的な数値は省略）

駅周辺

木津川を挟んで関西本線と国道163号が並行する場所に位置し、山々に囲まれた自然豊かな環境です。笠置大橋が駅東側に架かり、南北を結んでいます。かつては温泉地として栄え、木津川の両岸には温泉旅館が建ち並んでいた歴史があります。

駅周辺には笠置町役場、笠置産業振興会館、笠置町図書室、笠置郵便局、木津警察署笠置駐在所などの公共施設、天然わかさぎ温泉 笠置いこいの館などの観光施設、笠置キャンプ場、こうもり博物館、笠置小学校、栗栖天満宮、三神宮、笠置山、笠置寺、後醍醐天皇行在所跡、弥勒磨崖仏、椿本護王宮・春日明神社、京都府立笠置山自然公園などがあります。交通アクセスとしては、国道163号、府県道4号笠置山添線、府県道33号奈良笠置線、府道325号笠置公園線などが通っています。

バス路線

駅前ロータリーには相楽東部広域バスの停留所があり、月ヶ瀬口駅や加茂駅方面への路線バスが発着します。年末年始は全便運休となります。以前は奈良交通のバス路線も運行されていましたが、現在は廃止または区間短縮されています。

隣の駅

* 大河原駅 - 笠置駅 - 加茂駅

まとめ

笠置駅は、歴史と自然が調和した魅力的な駅です。観光の拠点として、また地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。周辺の豊かな自然や歴史的建造物を巡りながら、静かなひとときを過ごしたい方におすすめの場所です。

もう一度検索