第二阪奈道路

第二阪奈道路について

第二阪奈道路（だいにはんなどうろ、英語: DAINI HANNA TOLL ROAD）は、大阪府東大阪市と奈良県奈良市を結ぶ自動車専用道路です。この道路は一般国道163号のバイパスとして機能し、高速道路ナンバリングでは「E92」が付与されています。全長は13.4キロメートルで、そのうち大阪府内が3.8キロメートル、奈良県内が9.6キロメートルを占めています。

概要と経路

第二阪奈道路は、西石切IC（インターチェンジ）から奈良市内の宝来ICに至ります。この道路は、阪神高速道路13号東大阪線との接続もあり、大阪市内から奈良市内へ最短距離でアクセスできます。「第二」の名称は、既存の阪奈道路と区別するために付けられています。

この道路の規格は第1種第3級に分類され、自動車専用として設計されています。通行する車両の安全性を確保するため、長大トンネルである阪奈トンネル区間では、大型の危険物を積載した車両の通行が禁止されています。

歴史的経緯

第二阪奈道路の着工は1986年（昭和61年）に始まり、1997年（平成9年）に一般国道308号の有料道路として供用が開始されました。その後も利用者数が増加し、2001年には通行台数が5000万台を突破しました。2009年にはETC（自動料金収受システム）の利用が開始され、さらなる利便性向上が図られました。

運営と料金体系

かつては奈良県道路公社と大阪府道路公社が共同で管理していましたが、2019年にNEXCO西日本へ移管されました。この移管に際して、名称も『国道163号バイパス第二阪奈道路』と改められました。2020年には中町インターチェンジにETCフリーフローアンテナが設置され、料金収受が区間制から対距離制に変わりました。これにより、料金も効率的に管理されるようになりました。

通行料金と交通量

第二阪奈道路の通行料金は、ETCを利用する場合と非ETCの場合で異なります。最新の料金体系では、大都市近郊区間の料金水準を基にした対距離制が適用されています。交通量は年ごとに調査されており、令和2年度には新型コロナウイルスの影響で調査が延期されたため、交通量のデータはやや偏りがありますが、例年多くの車両が利用していることは確かです。

結論

第二阪奈道路は、大阪と奈良を結ぶ重要な交通路として、多くの通行者に利用されています。特に交通渋滞の軽減やアクセスの向上に寄与しており、安全性や効率性の高い運営が求められています。今後も交通網の発展に寄与する重要なインフラとして期待されています。

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