筑波研究学園専門学校

筑波研究学園専門学校（TIST）

筑波研究学園専門学校は、茨城県土浦市に所在する大規模な専門学校です。「TIST（Tsukuba Institute of Science & Technology）」の愛称でも広く知られています。在籍する学生数、これまでの卒業生数、そして教員の数いずれにおいても、茨城県内の専門学校としては最大の規模を誇ります。

本校は学校法人筑波研究学園によって運営されています。この学校法人は、日本の科学技術研究の一大拠点である筑波研究学園都市に関連する科学技術分野の機関が設立に関わっています。

教育体制と専門分野

提供される教育は多岐にわたり、主に以下の3つの専門課程を柱としています。

工業専門課程
商業実務専門課程
* 教育・社会福祉専門課程

これらの課程の下には、時代や産業界のニーズに合わせて編成・改編されてきた多様な学科やコースが設けられています。過去には工業技術学系、経営情報学系、保育・医療福祉学系といった学系を設け、電子機械工学、自動車整備工学、建築環境学、情報処理、グラフィックデザイン、総合ビジネス、幼児保育、医療情報管理、健康福祉スポーツなど、幅広い分野の教育が行われてきました。近年では、ものつくり学科、自動車整備・ドローン学科、ITものつくり学科、公務員受験対策科など、より専門的で時代の先端を行く分野にも対応した学科・コースが展開されています。また、特定の専門性を深めるための専攻科も設置されています。

本校は、文部科学大臣が認める「専門士」の称号を授与する認定校であり、さらに実践的な職業教育に特化した「職業実践専門課程」としても認定されています。

沿革

筑波研究学園専門学校は、1987年2月に工業専門課程の設置が認可され、同年4月に開校しました。開校後、1号館に続き2号館、学生会館が竣工し、施設の整備が進められました。1988年には商業実務専門課程が開設され、教育分野が拡大。1995年には建築分野と医療情報分野が、1996年には福祉情報分野が開設されるなど、時代の要請に応じた新しい分野が次々と導入されました。2004年には教育・社会福祉専門課程として幼稚園教諭・保育士の養成を開始し、2005年には自動車工学分野が開設され、自動車整備士の養成が始まりました。2013年には同一法人校として成田つくば航空専門学校（現 成田国際航空専門学校）が加わるなど、法人全体の教育ネットワークも広がっています。また、2016年には幼児教育学科をこども未来学科に改組するなど、継続的な課程・学科の改編が行われています。

キャンパスと施設

広大な敷地面積は約74,680平方メートルにも及び、これは東京ドーム約5.5個分に相当します。キャンパス内には、本館である1号館をはじめ、筑波科学万博のソビエト連邦館を移築・活用した2号館（つくば科学万博記念館）など、複数の建物が点在しています。実習を行うための自動車整備実習棟や、学生の憩いの場である学生食堂を備えた学生会館、さらに800台収容可能な広大な学生駐車場なども完備されており、充実した学習環境と学生生活をサポートする施設が整っています。

学生生活と就職支援

授業は1時限50分で構成され、1日に最大8時限の授業が行われます。本校の大きな特色の一つに、高い就職実績があります。過去10年間にわたり、就職率は95%以上の高い水準を維持しており、多くの卒業生がそれぞれの専門分野で活躍しています。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、JR常磐線土浦駅からは関東鉄道バス「桜ニュータウン行」に乗車し、「筑波研究学園専門学校」バス停で下車するのが便利です。このバス停は学校の正門に隣接しています。また、つくばエクスプレスつくば駅からは「つくバス地域循環5コース」を利用し、「桜ニュータウン入口」バス停で下車後、徒歩約3分で到着します。

関連組織として、一般財団法人総合科学研究機構や学生保護者会組織の五籃会、卒業生組織の輝峰同窓会などがあり、学校の活動を多方面から支えています。

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