篠ひろ子

篠ひろ子 (しの ひろこ)

篠ひろ子は、1948年に日本の仙台市で生まれた著名な女優です。本名は西山博子で、旧姓は沼澤です。彼女は宮城県出身であり、東北学院大学法学部を中退すると1968年に芸能界にデビューを果たしました。身長166cm、体重48kgの体格を持ち、スリーサイズはB83 W58 H88でした。篠は芸映プロダクションに所属していました。

幼少期とデビュー

三男二女の長女として育った篠は、父親が電機会社の専務という背景を持つ家庭で育ちました。彼女の兄はプロゴルファーの沼澤聖一で、弟はゴルフクラブの設計者である沼澤雄二です。幼少期にはNHK仙台少年少女合唱隊に所属し、歌の才能を磨きました。小学校から高校は聖ウルスラ学院で学びました。

篠は大学在学中にスカウトされ、1968年には東北放送テレビの番組『ホリデイ・イン・仙台』でアシスタントとしてローカルデビューします。彼女は歌手としても活動を開始し、20歳のときに「水色の風」でデビュー。しかし、その後はヒットに恵まれず、1969年にはキングレコードに移籍、このころも芳しい成果を得ることはできませんでした。

女優業への転身

篠は女優業に本格的に転身し、1973年にはTBSの『時間ですよ』で女将役を演じてから、徐々にその名を広めていきます。彼女の演じる役は不運に見舞われながらも愚痴をこぼすことなく耐える女性として、多くの作品でその魅力を発揮しました。この時期に彼女は、篠ヒロコという名義で活動することもありました。

当然ながら、女優としての篠は大胆な演技に挑戦し、必要に応じてベッドシーンなどにも臆せず挑戦しました。1975年の『悪魔のようなあいつ』での役柄は特に印象的です。以降は数々のドラマや映画で幅広く活躍し、多くのファンを魅了しました。彼女の代表作には『金曜日の妻たちへパートII』や『寺内貫太郎一家』などがあります。

後年の活動と私生活

1997年に主演ドラマを最後に女優業を休止し、その後は仙台市に夫の伊集院静と共に暮らしました。目立った活動は少なくなりましたが、2006年に久世光彦の葬儀に姿を現し、俳優界の一員としての存在感を見せました。芸能界では賀来千香子や板東英二といった同業者とも親しい関係でした。

篠はカトリック信者として洗礼名も持っており、その名は「小さき花のテレジア」といいます。私生活では、2匹のミニチュアダックスフンドとともに静かな生活を送っていました。

2023年11月24日、彼女の夫が肝内胆管がんで亡くなり、同日にその旨が公に発表されました。この出来事は多くのメディアに取り上げられることとなり、篠の人生の一つの節目となったことでしょう。

彼女の女優としての業績は多岐にわたり、数多くの映画やドラマに出演しました。また、CM出演や舞台活動にも取り組み、長いキャリアを通じて多くの作品に名を刻んできました。篠ひろ子は、日本のエンターテインメント界における重要な存在であり続けた女優です。

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