悪魔のようなあいつ

悪魔のようなあいつ

『悪魔のようなあいつ』は、阿久悠の原作による漫画で、上村一夫が作画を担当し、講談社の『ヤングレディ』に連載されました。この作品は1975年6月6日から同年9月26日までTBS系列で放送されたテレビドラマとしても有名です。また、作品には1968年12月に発生した三億円強奪事件がモチーフとして用いられており、この事件が未解決のまま時効を迎える瞬間までの緊迫感が描かれています。

あらすじ

物語は、元刑事の野々村修二が経営する横浜・山下町のバー「日蝕」を舞台に展開します。ここで働く可門良は、とても魅力的な歌手ですが、彼にはもう一つの顔、すなわち男娼としての暗い過去があります。良は、あの悪名高い「三億円事件」の実行犯であり、その影響で様々な人が彼の周りに集まってきます。

彼に惹かれて夜を共にする女性たち、彼をつけ狙う刑事、そして良の手に渡った三億円の金を狙う危険な男たち。そして、良自身はGLIOBLASTOMA（神経膠芽腫）という病に冒され、余命の短さに苦しんでいます。このような状況下で、彼はどのように生き抜き、最終的に自分の運命を選んでいくのか、物語はその過程を描写していきます。

その他の情報

本作は演出が非常に過激であるため、現在の民放では再放送が禁止されています。しかし、BSやケーブルテレビ、DVDにより視聴することが可能です。

漫画と小説

『悪魔のようなあいつ』は、アニメの他にも数冊の漫画と小説としても提供されています。

• - 漫画は「悪魔のようなあいつ（上）」と「悪魔のようなあいつ（下）」が角川書店から2004年に出版されました。
• - また、栗本薫による小説『真夜中の天使』（1979年）、『翼あるもの』（1981年）、『真夜中の鎮魂歌』（1986年）も関連作品として挙げられます。これらの作品の青年「今西良（ジョニー）」は、可門良がモデルとなっています。

キャスト

このドラマには豪華なキャストが揃い、特に主役の可門良を演じたのは沢田研二であり、可門いづみには新人の三木聖子が起用されました。その他にも、藤竜也、荒木一郎、安田道代、浦辺粂子など、多彩な俳優陣が参加しています。

スタッフ

原作は阿久悠と上村一夫が手掛け、脚本は長谷川和彦が担当しました。演出は久世光彦をはじめとする数名が行っており、プロデューサーも久世光彦です。また、音楽には井上堯之や大野克夫が関与し、主題歌には沢田研二の「時の過ぎゆくままに」が用いられています。

外部リンク

さらに詳しい情報は、TBSチャンネルなどでご覧いただけます。

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