美作滝尾駅

美作滝尾駅：歴史と文化が息づく因美線の駅

美作滝尾駅は、岡山県津山市堀坂に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）因美線の駅です。その駅名の由来は、かつてこの地にあった滝尾村（現津山市）にちなんでいます。開業時、大分県に同名の駅が存在したため、旧国名の「美作」を冠して「美作滝尾駅」と名付けられました。

歴史

美作滝尾駅は、昭和初期の1928年（昭和3年）3月15日に、鉄道省因美南線の美作加茂 - 東津山 - 津山間が開通した際に開設されました。当時の所在地は岡山県勝田郡滝尾村堀坂でした。

その後、1954年（昭和29年）7月1日に滝尾村が津山市に編入され、所在地表示が岡山県津山市堀坂となりました。1963年（昭和38年）4月1日には業務委託駅となり、日本交通観光社に委託されましたが、1970年（昭和45年）10月1日に貨物・荷物扱いが廃止され、無人駅となりました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となっています。

駅構造

美作滝尾駅は、津山方面に向かって右側に単式ホーム1面1線を有する地上駅（停留所）です。木造駅舎を備えており、戦前に建築された古い木造平屋作りの駅舎は、2008年11月に登録有形文化財に登録されました。現在は津山駅が管理する無人駅となっています。以前は駅前のJAつやま神滝営業所に簡易委託され、乗車券が販売されていました。

駅舎北側には、かつて貨物取扱駅であった頃の建造物が現存しており、側線跡の他、貨物ホームと上屋が残っています。これらの遺構は、当時の駅の賑わいを偲ばせる貴重な存在です。

周辺情報

美作滝尾駅周辺には、滝尾郵便局、清泉公民館、津山市立清泉小学校などの公共施設があります。また、岡山県道・鳥取県道6号津山智頭八東線、岡山県道348号堀坂勝北線が付近を通っています。

ロケ地として

美作滝尾駅は、映画やミュージックビデオのロケ地としても利用されています。

映画『男はつらいよ 寅次郎紅の花』（1995年公開）：冒頭シーンで寅さんが降り立つ駅の撮影に用いられ、駅前には映画の撮影を記念した碑が建てられています。
乃木坂46「僕たちのサヨナラ」(2023年2月17日公開) ：メンバーの秋元真夏さんが列車から降り立つシーンで用いられました。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は以下の通りです。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

因美線

■快速：通過

■普通：三浦駅 - 美作滝尾駅 - 高野駅

美作滝尾駅は、その歴史的な背景と美しい駅舎、周辺の自然環境が調和した魅力的な駅です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

外部リンク

* 美作滝尾駅｜駅情報：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道

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