美旗駅

美旗駅：三重県名張市の静かな駅

近畿日本鉄道大阪線に位置する美旗駅は、三重県名張市美旗町中一番に佇む、静かで落ち着いた雰囲気の駅です。駅番号はD51。周辺は住宅地が広がり、のどかな風景が広がっています。

歴史を刻む駅舎

美旗駅の歴史は古く、1930年（昭和5年）に参宮急行電鉄の榛原～伊賀神戸間の開通と同時に開業しました。その後、幾度かの会社合併を経て、1944年（昭和19年）に近畿日本鉄道の駅となりました。開業以来、地域住民の足として、長きに渡り利用されてきました。

1959年（昭和34年）と1961年（昭和36年）には、伊賀神戸駅方面、名張駅方面への複線化がそれぞれ完成。輸送力向上に貢献しました。2003年（平成15年）には快速急行の停車駅となり、利便性も向上しました。一方で、2013年（平成25年）12月21日には無人駅となり、現在は無人駅として運営されています。PiTaPaやICOCAなどのICカードにも対応しており、利便性を維持しています。

駅舎とアクセス

美旗駅は、相対式ホーム2面2線の地上駅です。ホームの有効長は10両分あり、長編成の電車にも対応できます。改札口は2番ホーム側にあり、反対側の1番ホームへは地下道でアクセス可能です。駅舎は比較的コンパクトですが、自動改札機や自動精算機が設置されており、無人駅ながら利用者の利便性を考慮した設計となっています。名張駅管理の無人駅です。

利用状況と周辺環境

近年、美旗駅の利用者数は減少傾向にあります。2005年11月8日の1日乗降人員は2,620人でしたが、2023年11月7日には1,144人と、約半数に減少しています。これは、自動車の普及や人口減少などの社会情勢の変化が影響していると考えられます。

駅周辺には、美旗古墳群、美旗郵便局、名張市立美旗小学校などの施設があります。かつては、当駅の南東約1kmの地点に近鉄伊賀線の美旗新田駅がありましたが、1964年（昭和39年）10月1日に廃止されました。

美旗駅西口からは、名張市コミュニティバス「はたっこ号（西ルート）」が運行しており、近隣の地域へのアクセスも可能です。（※土曜・日曜・祝日と年末年始は運休）

隣の駅

美旗駅は、歴史と静けさを併せ持つ駅です。地域住民にとって大切な交通手段であり続けることを願っています。

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