美術館図書館前駅

美術館図書館前駅：福島市の文化拠点に隣接する歴史ある駅

福島県福島市森合字台に位置する美術館図書館前駅は、福島交通飯坂線沿線にある地上駅です。その歴史は古く、1924年（大正13年）4月13日、福島飯坂電気軌道の開業と同時に森合駅として誕生しました。当初は、福島大学経済学部森合キャンパスの最寄り駅として利用されていましたが、大学が移転。跡地には福島県立美術館と福島県立図書館が建設され、1991年（平成3年）4月1日、現在の駅名「美術館図書館前駅」へと改称されました。

駅舎は2023年（令和5年）11月に改築工事が完了し、新しい姿へと生まれ変わっています。島式ホーム1面2線のシンプルな構造ながら、利用者の利便性を考慮した設備が整えられています。朝と夕方の時間帯には駅員が配置され、窓口での発券業務も行われています。自動券売機、NORUCA（福島交通のICカードシステム）対応の簡易改札機、ベンチ、自動販売機、トイレなども設置されており、快適な待ち時間を提供しています。

駅周辺には、駅名の由来にもなっている福島県立美術館と福島県立図書館が隣接。文化的施設へのアクセスが容易なことから、多くの来館者によって利用されています。また、駅周辺の地域住民にとっても、重要な生活拠点としての役割を担っています。

歴史を紐解くと、1927年（昭和2年）10月1日には、会社合併により福島電気鉄道（現・福島交通）の駅となります。その後、1942年（昭和17年）7月17日には、福島 - 森合間の経路変更に伴い駅舎が移転しています。これらの出来事が、現在の美術館図書館前駅の礎を築いています。

当駅はJR東日本東北本線の東側に位置し、福島駅から続く東北本線との並走は当駅で途切れます。曽根田駅と同様に、東北本線の東側に位置していることも特徴の一つです。

利用状況に関しては、2010年度の乗車人員は258人でした。近年は、日々の乗降客数、乗車客数の変動が続いています。正確な数値は福島交通の公式発表等をご確認ください。

駅構内は、案内上ののりば番号は割り当てられていません。利用者は、駅員や案内表示を確認しながら乗車する必要があります。

隣の駅は、飯坂線において、曽根田駅と岩代清水駅です。美術館図書館前駅は、これらの駅とを結ぶ重要な役割を担っており、福島交通飯坂線の沿線地域における交通の要となっています。

近年では、駅舎の改築や周辺施設の整備など、利用者の利便性向上に向けた取り組みが積極的に行われています。今後も、地域住民や観光客にとって、快適で便利な駅として発展していくことが期待されます。

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