聖澤諒

聖澤 諒（ひじりさわ りょう）について

聖澤諒は1985年11月3日、長野県更埴市（現在の千曲市）で生まれ、プロ野球選手としてのキャリアを持つ外野手です。引退後は野球解説者やコーチとして活動しています。右投左打の選手であり、スピードと守備だけでなくバッティング技術にも定評があります。

経歴

プロ入り前

聖澤は小学校2年生の時に「森スポーツ少年団」で野球を始めました。剣道にも取り組み、小学4年生で地区大会優勝を果たします。中学時代は軟式野球部で「4番・投手」を務め、高校は松代高校に進学。ここでは「4番・遊撃手」としてチームを引っ張ります。彼の最高成績は2年生の夏の長野大会3回戦進出です。その後、國學院大學に進学し、硬式野球部に入部。大学3年時にはリーグ優勝を果たし、翌年には日本代表として国際大会に出場するなど、さらなる成長を遂げます。

プロ入り後

2007年、聖澤はNPB大学生・社会人ドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスから4巡目で指名され、入団。契約金は5000万円、年俸1000万円という条件でのスタートとなりました。プロデビューは2008年3月20日の福岡ソフトバンクホークスとの試合で、センターの守備に入ります。その後もキャンプから積極的に起用されるものの、翌年の開幕は二軍スタートとなりました。

2009年には怪我から復帰した選手に代わって一軍に登録され、プロ入り初の猛打賞を記録。2010年には、「1番・中堅手」として開幕スタメン確保し、打率.290、24盗塁と活躍します。2011年には52盗塁を記録し、チームの中でも主力選手としての地位を確立しました。

2012年は、前年の盗塁王を争った選手の打撃不調によって独走し、54盗塁を記録。打率は.270に落ち着きましたが、リーグトップの得点圏打率を記録し、守備も非常に安定していました。2013年には外野手としての守備機会無失策の記録を更新し、2014年にはNPB新記録となる820連続守備機会無失策を達成するなど、守備面でもその実力を見せつけました。

しかし2018年には不振が続き、引退を決意します。現役最後の試合は、11月23日に行われたファン感謝祭での引退セレモニーで締めくくります。

現役引退後

引退後は、楽天球団の職員として、「楽天イーグルスアカデミー」のコーチを務めるほか、テレビやラジオの野球解説者としても活動しています。特に、地元でのファンとの交流を大切にしており、自身の経験を活かした解説が評判となっています。

選手としての特徴

聖澤は、柔軟なバットコントロールとスプリント技術が持ち味でした。特に、盗塁に関しては圧倒的な数字を残し、連続守備機会無失策の記録も持つ非常に優れた外野手でした。大学時代は4番を担った経験もありながら、プロでは主に1番や9番打者としての役割を果たしていました。打撃だけでなく、走塁や守備でもファンから多くの支持を集めた一因となっています。

また、女子プロボクサーの宮尾綾香とは中学時代からの知り合いで、共にプロとしての道を歩んでおり、交流も続いているようです。プライベートでは、大学時代の同級生と結婚するなど、公私ともに充実した日々を送っています。

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