舞鶴市立西図書館

舞鶴市立西図書館：歴史と地域に根ざした学びの空間

舞鶴市立西図書館は、京都府舞鶴市西舞鶴の地に位置する、地域住民にとってかけがえのない存在である公共図書館です。

歴史と変遷：明倫館から現代へ

その歴史は古く、丹後田辺藩の藩校であった明倫館を前身とする舞鶴明倫尋常高等小学校附属の町立図書館として、1912年（明治45年）5月に開館しました。その後、1927年（昭和2年）8月には新築移転し、「舞鶴町立舞鶴図書館」と改称。1938年（昭和13年）8月の市制施行に伴い「市立舞鶴図書館」となり、1946年（昭和21年）9月には東図書館の設置により現在の名称「西図書館」となりました。その後も、1968年（昭和43年）10月には舞鶴市民会館2階に移転するなど、幾度かの移転を経て、1990年（平成2年）12月、現在の地に新築移転し、地域に貢献する図書館として新たな歴史を刻み始めました。現在の立地は、田辺城の北側に位置し、遊歩道として整備された舞鶴港線の廃線跡を挟んで西運動広場に隣接しており、周辺環境も整備されています。

館内設備：快適で使いやすい空間

西図書館は1階建ての建物で、利用者の利便性を考慮したバリアフリー設計が施されています。自動ドア、点字ブロック、身障者用トイレ、車いす用スロープなど、誰もが快適に利用できるよう配慮が行き届いています。

館内には、一般図書、児童図書を所蔵する図書館コーナーに加え、静かに読書に集中できる読書コーナー、映像資料などを視聴できる視聴覚コーナー、点字図書が利用できる点字コーナー、研修室、そして蔵書を保管する書庫などが整備されています。それぞれのコーナーは、目的や用途に合わせて使い分けが可能で、多様なニーズに対応できるよう設計されています。

開館時間と休館日

開館時間は、水曜日から金曜日が午前10時～午後6時、火曜日が午前9時30分～午後7時、土曜日と日曜日が午前10時～午後6時です。休館日は、月曜日、祝日（土曜日、日曜日を除く）、図書整理日（12月を除く各月の最終水曜日）、年末年始、特別整理期間となっています。

アクセス

西図書館へのアクセスも良好です。JR西日本舞鶴線、京都丹後鉄道宮舞線西舞鶴駅から徒歩で約15分と、公共交通機関を利用したアクセスも容易です。また、来館者用の駐車場も完備しているので、車での来館も便利です。

加佐分館：地域密着型の図書館サービス

西図書館には、中舞鶴にある中央公民館（中総合会館）1階に設置された加佐分館があります。2010年度の年間貸出者数は2,150人、年間貸出冊数は7,398冊と、地域住民から広く利用されています。加佐分館の開館時間は午前8時30分～午後5時15分、休館日は土曜日、日曜日、祝日、年末年始（12月29日～1月3日）です。

まとめ：地域に開かれた図書館

舞鶴市立西図書館は、長い歴史と地域住民のニーズに応えるべく進化を続けてきた図書館です。バリアフリー設計による快適な空間、充実した蔵書、そしてアクセスしやすい立地など、多くの魅力を備えています。これからも、地域住民にとってなくてはならない存在として、学習や情報収集の場を提供し続け、地域社会の発展に貢献していくことでしょう。

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