若松競艇場

若松競艇場の概要

若松競艇場（わかまつきょうていじょう）は、福岡県北九州市若松区赤岩町に位置する競艇場です。主催は北九州市と「中間市行橋市競艇組合」であり、通称はBOAT RACE若松として知られています。1952年に開設され、同年の11月には初のレースが行われました。北九州市が他の市と合併したことで、この競艇場はその地域共同体の一部として引き継がれました。当場は、「ダービー発祥の地」という別名を持ち、全日本選手権競走が初めて開催された歴史的な場所です。

競艇場は、近隣の芦屋競艇場と近距離に位置しており、そのため過去には選手宿舎を共同で使用することが多く、併催が難しい時期もありました。しかし、2010年に新しい宿舎が完成したことで、若松と芦屋の同時開催が可能となりました。このように、両競艇場のレースを同日に楽しむことができるのは特筆すべき点です。

マスコットキャラクターと競走

若松競艇場のマスコットキャラクターは、伝説の河童をモチーフにした4体で構成されています。それぞれ「かっぱくん」（メインキャラクター）「わかちゃま」「ひめちゃん」「こひめちゃん」と名付けられており、河童にちなんだ「若松かっぱ杯争奪戦」も開催されています。これらのキャラクターは、地元の文化を感じさせる親しみやすさを持っており、観客にも愛されています。

実況は福岡県内の競艇場から選ばれた女性アナウンサーたちによって行われており、過去には名のある実況アナも務めていました。また、地元出身の元選手を讃えるフェニックスホールも設けられており、地域の応援を受けつつ競艇が楽しめる場となっています。

若松競艇場では、2011年に新しい外向発売所「カッパ☆ピア」がオープンし、競艇の魅力を一層引き立てています。2014年度には800億円を超える売上が記録され、全国の競艇場の中でもトップクラスの人気を誇ります。また、YouTube LIVEでのレース実況も行われ、広くファンに受け入れられています。

水面の特徴

競走水面には海水が使用され、穏やかな水面が特徴です。しかし、洞海湾に直結しているため、冬にはやや荒れることもあります。特に、風や潮の流れに影響されやすく、静水面と難水面の両方の特性を併せ持つとされています。ここ数年はインコースの勝率が下がっているため、多彩な決まり手が生まれやすい競艇場でもあります。

毎年恒例の周年記念レース「全日本覇者決定戦」が開催され、競艇界の注目の的となっています。企業杯や新鋭リーグ戦も充実しており、競艇ファンの期待を裏切らない内容となっています。

アクセス

アクセス面でも便利です。九州旅客鉄道の奥洞海駅から徒歩4分の距離にあり、車を利用する際には大分からもアクセスしやすくなっています。また、競走開催時にはシャトルバスも運行されており、利用者にとって非常に通いやすい場所です。無料の駐車場も完備されているため、車での訪問にも便利です。特にJリーグの試合が行われる日には、専用のシャトルバスが運行され、より多くの来場者が参加することができるようになっています。

さらなる魅力

若松競艇場は、歴史的なレースの開催や特色あるイベントを通じて、地域の文化とも深く結びついています。その多彩なプログラムとアクセスの良さが、今後ますます多くのファンを惹きつける要素となるでしょう。競艇を楽しむ際には、ぜひ若松競艇場へ足を運び、地元の雰囲気とともにその魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

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