茂尻駅

茂尻駅（もしりえき）

茂尻駅は、北海道赤平市茂尻元町南2丁目にある北海道旅客鉄道（JR北海道）根室本線の駅です。駅番号はT24。かつては急行列車「狩勝」「そらち」の停車駅でもありました。

歴史

茂尻駅は、大正時代に茂尻炭砿の開坑に合わせて開設されました。以下にその歴史を年表形式でまとめます。

1918年（大正7年）
12月25日：茂尻炭砿岐線試運転。
12月28日：鉄道院釧路本線（→根室本線）上赤平駅（→赤平駅） - 平岸駅間に貨物駅として開業。茂尻炭砿からの運炭列車が運行開始。
1926年（大正15年）7月15日：旅客・荷物の取扱いを開始し、一般駅となる。
1929年（昭和4年）12月26日：萬慶坑、辨慶坑、一之沢坑の各坑口より選炭場までの馬車軌道が坑外電車軌道となる。
1958年（昭和33年）3月25日：跨線人道橋設置。
1969年（昭和44年）5月30日：雄別炭礦茂尻炭砿閉山。
1974年（昭和49年）10月24日：茂尻炭礦柏炭鉱閉山。岐線廃止。
1976年（昭和51年）2月1日：貨物取扱い廃止（旅客駅となる）。
1982年（昭和57年）5月30日：荷物取扱い廃止。駅員無配置駅となる。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅となる。


茂尻炭砿は、大倉組から独立した大倉鉱業によって開発され、その後、所有者が変遷しましたが、閉山まで駅はこの炭鉱を中心に運用されてきました。

駅名の由来

駅名は所在地名に由来しますが、地名の読みは「もじり」であるのに対し、駅名は開業当初より「もしり」となっています。

地名の由来は、桂川を指すアイヌ語の「モシリケソマナイ（mosir-kes-oma-nay）」（島・の末端・にある・川）の上部です。この「モシリ」は空知川にあった川中島を指し、付近で複数の川が合流していました。

駅構造

茂尻駅は1面2線の島式ホームを持つ地上駅で、無人駅です。河岸段丘の崖のふちに線路があるため、駅舎へは階段を上る必要があります。

のりば

利用状況

近年は利用者が減少傾向にあります。

駅周辺

茂尻の集落が広がっています。

国道38号
赤平市役所茂尻支所
赤歌警察署茂尻駐在所
茂尻郵便局
石川商店（塊炭飴を販売）
北海道中央バス「茂尻」停留所
独歩苑

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■根室本線

赤平駅 (T23) - 茂尻駅 (T24) - 平岸駅 (T25)

参考文献

赤平市史 下巻 平成13年1月発行
茂尻炭砿50年史 雄別炭礦株式会社茂尻礦業所 昭和42年6月発行

外部リンク

茂尻｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

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