草壁署迷宮課おみやさん

草壁署迷宮課おみやさん

『草壁署迷宮課おみやさん』は、石ノ森章太郎によって創作された漫画作品であり、1981年10月から1983年5月まで『ビッグコミック』誌で連載されていました。この作品は、主人公であり警部の鳥居勘三郎とその部下の七尾洋子が、未解決事件を解決していく様子を描いています。当初のタイトルは単に『おみやさん』で、単行本や各種表記ではそのタイトルが使われていましたが、シリーズの特徴としては「迷宮課」という名称が用いられています。

登場人物

鳥居勘三郎

物語の中心人物です。彼は草壁署資料課の課長で、40代半ばの独身です。鳥居家の当主であり、広大な屋敷に住んでいます。外見は古風で、性格はおっとりとしているものの、記憶力と推理力には優れています。かつては捜査一課で活躍していたものの出世欲が無いため、資料課に配属されました。大学時代には考古学を専攻し、その知識を活かして事件解決に取り組んでいます。また、彼は射撃や剣道にも秀でていて、通勤には1940年式のフォード・クーペを使用しています。

七尾洋子

物語のヒロインであり、鳥居の部下です。七尾署長の娘で、警察官としての道を選びましたが、父によって資料課に回されました。最初は鳥居を軽視していましたが、彼の才能に惹かれていきます。彼との公私共に動くことで事件の解決に貢献していく姿が描かれています。

狩野タマ

鳥居家の家政婦で、自分を「たま」と呼んでいます。彼女は鳥居を「ボン」と呼び、彼の世話を焼くことに熱心です。また、鳥居と洋子の関係に興味津々で、時には邪魔をすることもあります。

テレビドラマ化

この作品は1980年代に緒形拳主演でテレビドラマ化され、その後2002年から2016年にかけて渡瀬恒彦主演によるシリーズも制作されています。ドラマは大変好評で、視聴者からの人気を集めました。

リメイク作品

『新おみやさん』というリメイク漫画も存在し、2008年から2011年にかけて連載されました。こちらは京都を舞台に、原作に基づいた設定で展開されています。

終わりに

『草壁署迷宮課おみやさん』は、見逃せないキャラクターたちと彼らが解決に挑む事件の数々が魅力の作品です。特に聡明な鳥居勘三郎の独特な推理力と七尾洋子とのコンビネーションが、物語に厚みと深さを与えています。

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