萩博物館

萩博物館

萩博物館は、山口県萩市にある総合博物館です。萩市は、かつて長州藩の城下町として栄え、現在も多くの歴史的な資料や建造物が残っています。その景観から「江戸時代の地図がそのまま使えるまち」とも呼ばれています。

萩市では、市全体を一つの広大な博物館と捉え、歴史的な資源や自然環境を保存・活用するまちづくりに取り組んでいます。この「萩まちじゅう博物館」構想の中核施設として、萩博物館は建設されました。

概要

萩博物館は、堀内の伝統的建造物群保存地区内にある大野毛利家の屋敷跡に建てられています。以前からあった「萩市郷土博物館」を改築移転する形で、2004年（平成16年）に開館しました。博物館の建物は、萩市特有の武家屋敷風の広大な造りが特徴です。

沿革

1946年（昭和21年）6月 - 萩市熊谷町に科学館として創設
1947年（昭和22年）8月 - 萩科学博物館に改称
1959年（昭和34年）8月 - 萩市大字江向に移転し萩市郷土博物館となる
2004年（平成16年）11月11日 - 萩博物館として開館
2005年（平成17年） - 国土交通省手づくり郷土賞（地域整備部門）受賞
2007年（平成19年） - 第48回（2007年度）BCS賞受賞

施設と展示

博物館の展示ゾーンは有料ですが、屋外展示や別棟の展示室は無料で観覧できます。

萩博展示ゾーン（有料）

萩学なんでもボックス
「萩学」と名付けられた萩の歴史・文化・産業・自然などに関する様々な資料を、体験を通して学ぶことができます。
歴史展示室・高杉晋作資料室・萩の人物コーナー
萩城、長州藩、長州戦争、明治維新など萩の歴史や、高杉晋作に関する資料が展示されています。萩市にゆかりのある歴史的人物100人以上の顔写真なども見ることができます。吉田松陰や長州ファイブも大型スクリーンで紹介されています。
いきもの発見ギャラリー
萩市近郊の海で獲れた海洋生物の生態を紹介しています。自分で好きな貝殻を採取できるコーナーもあります。

萩博交流ゾーン（無料）

くらしのやかた
昭和前期～中期に各家庭や店で使用されていた道具や看板が展示されています。
隅矢倉・屋外展示場
旧大野毛利家の屋敷で、萩城三の丸の隅矢倉が復元されています。屋外にも展示品があり、萩市を象徴する果樹である夏みかんの樹も敷地内随所に植えられています。
天体観望室
毎週金曜日に公開される天体観望施設です。
ミュージアムショップ
主要展示棟の一角にあり、入館券不要で立ち寄ることができます。
レストラン
萩市近郊の産物を使った地産地消メニューを中心としたレストランです（やまぐち食彩店指定）。ミュージアムショップ同様に入館券は不要です。

萩博物館は、萩の歴史と文化、自然に触れることができる魅力的な博物館です。萩を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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