藤まつり

藤まつり：日本各地の藤を愛でる祭り

藤まつりは、日本各地で藤の花が見頃を迎える時期に開催されるお祭りです。特に4月下旬から5月上旬にかけて、各地の藤の名所では、美しい藤棚の下で様々なイベントが催され、多くの人々で賑わいます。地域によって特色があり、その土地ならではの藤の魅力に触れることができます。

東北地方

山形県鶴岡市藤島地区: 5月中旬に藤島体育館周辺で開催される「ふじの花まつり」では、全国的にも珍しい藤の盆栽が展示されます。押し花、ウォークラリー、俳句大会、グッズ販売など、藤をテーマにした様々なイベントが楽しめます。

関東地方

栃木県足利市: あしかがフラワーパークでは、ゴールデンウィークに合わせて藤まつりが開催されます。期間中は臨時列車「あしかが大藤まつり号」が運行されることも。大藤（迫間のフジ）、大長藤、八重黒龍藤、白藤のトンネルは栃木県指定天然記念物であり、特に大藤の棚は日本最大面積を誇ります。
埼玉県春日部市: 春日部駅西口から約1.1キロメートルにわたって続く「ふじ通り」では、毎年4月の最終日曜日に藤まつりが開催されます。市内外から15万人以上の観光客が訪れ、藤棚の下を散策します。また、藤の牛島駅近くには、樹齢1200年の「牛島のフジ」があります。
埼玉県羽生市: 大天白神社に隣接する大天白公園では、5月上旬に「大天白藤まつり」が開催されます。園内には60本以上の藤が植樹されており、「子育ての藤」として親しまれています。
埼玉県加須市: 玉敷公園では、4月下旬から5月上旬にかけて藤まつりが開催されます。推定樹齢400年以上の大藤があり、旧騎西町最大の観光事業として実施されます。
東京都江東区: 亀戸天神社では、藤の花が見頃を迎える時期に藤まつりが開催されます。
千葉県銚子市: 妙福寺では、5月上旬に藤まつりが開催されます。

中部地方

静岡県磐田市: 豊田熊野記念公園（熊野の長フジ）では、4月下旬から5月上旬にかけて「熊野の長藤まつり」が開催されます。能の「熊野」に由来する藤として知られています。
愛知県岡崎市: 岡崎公園では「五万石藤まつり」が開催され、夜間照明も実施されます。また、乙川堤防と徳王稲荷社金刀比羅社（徳王神社）でも藤まつりが開催されます。開催時期は4月下旬から5月上旬。
愛知県江南市: 曼陀羅寺公園では、4月下旬から5月上旬にかけて「江南藤まつり」が開催されます。12種類60本で構成された最長75mの藤棚が見どころで、他市他県からも多くの来場者が訪れます。
愛知県津島市: 天王川公園では、4月下旬から5月上旬にかけて「尾張津島藤まつり」が開催されます。
愛知県弥富市: 森津の藤公園では、「森津の藤まつり」が開催されます。
岐阜県羽島市: 竹鼻別院では、「みの竹鼻まつり・ふじまつり」が開催されます。

近畿地方

京都府福知山市: 旧大江町の藤の名所「才ノ神の藤」では、5月の第一日曜日に「才ノ神の藤まつり」が開催されます。

中国・四国地方

岡山県和気郡和気町: 藤公園では、4月下旬から5月上旬にかけて「清麻呂の里 藤まつり」が開催されます。数百種類の藤が集められており、種類の多さは日本一と言われています。
岡山県倉敷市本町: 阿智神社では、5月5日に藤まつりが開催されます。「阿知の藤」は日本一の大きさと古さを誇り、倉敷市の市花に認定され、県の天然記念物にも指定されています。

九州・沖縄地方

福岡県北九州市八幡西区: 吉祥寺では、4月下旬に「吉祥寺藤まつり」が開催されます。
福岡県筑紫野市: 武蔵寺では、4月下旬に藤まつりが開催されます。
福岡県小郡市: 大中臣神社では、4月下旬から5月上旬にかけて「将軍藤まつり」が開催されます。
福岡県柳川市: 中山熊野神社では、4月中旬から下旬にかけて藤まつりが開催されます。
* 福岡県八女市黒木町: 素盞嗚神社では、4月下旬から5月上旬にかけて「大藤祭り」が開催されます。境内には天然記念物に指定されている黒木大藤があります。

藤まつりは、それぞれの地域で異なる魅力を持つ、春の訪れを祝うお祭りです。美しい藤の花を愛でながら、地域の文化や自然に触れてみませんか。

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