藤井皓哉

藤井皓哉: プロ野球投手

藤井皓哉（ふじいこうや、生年1996年7月29日生まれ）は、岡山県笠岡市出身のプロ野球選手であり、福岡ソフトバンクホークスに所属する投手です。右投げの左打ちというスタイルを持ち、多彩な投球技術でチームに貢献しています。

経歴

プロ入り前

藤井は笠岡市立大井小学校でソフトボールを始め、その後笠岡西中学校の軟式野球部に所属。中学時代には主に内野手として活動していました。その後、おかやま山陽高校に進学し、当初は内野手としてプレーしていましたが、投手へ転向しました。エースとして活躍したものの、甲子園出場経験はありませんでした。2014年のドラフトで広島東洋カープから4位指名を受けてプロ入りが決まりました。

広島時代

藤井は2015年から広島でプロキャリアをスタート。初めの数年は二軍での登板が多かったものの、7年の8月には一軍デビューを果たし、プロ初ホールドを記録しました。その後も広島では成績に明暗がありましたが、特に2018年にはプロ初勝利を挙げる場面も見られました。2019年には一軍での試合が続かず、二軍での活躍が主でしたが、2020年に戦力外通告を受けることになりました。

四国アイランドリーグplus時代

その後、藤井は四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスと契約しました。2021年には、素晴らしいパフォーマンスを発揮し、特にノーヒットノーランを達成したことで注目を集めました。また、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得し、その実力を証明しました。12月にはソフトバンクホークスと契約し、NPBに復帰しました。

ソフトバンク時代

2022年、ソフトバンクでのシーズンを迎えた藤井は、春季キャンプから素晴らしい姿勢を見せ、開幕早々から一軍での活躍を果たしました。特に、開幕から21試合連続無失点という驚異的な成績を記録し、さらには初セーブも挙げました。2023年も先発としてスタートしましたが、ケガも経験しながらも、最終的にはリリーフへの役割転換が決まりました。シーズン全体では、34試合の登板で5勝3敗9ホールドを記録し、好成績を収めました。

特徴

藤井の最大の武器は、独特な軌道を描くスライドしながら落ちるフォークボールです。フォースラとも呼ばれるこの球種は、監督からスライダーとフォークの中間と評されるほどです。また、彼は最速156km/hのストレートや独自に習得したスライダー、改良したカーブも持ち球に持っています。

人物・エピソード

プライベートでは、2022年に一般女性と結婚を発表しました。藤井は少し物静かで人見知りの性格だと話しています。また、彼は足袋型スパイクを使用しており、その履き心地にこだわりを持っています。岡山県にある会社が製作しており、これを愛用する理由として「地面を掴めている感覚」があると述べています。藤井は野球に対する熱意だけでなく、自身のプレスタイルにも独自のセンスを持った選手です。今後の活躍と成長にも期待が寄せられています。

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