藤田大和

藤田大和：5冠王者から総合格闘家へ

藤田大和選手は、1992年8月13日生まれの岡山県倉敷市出身の総合格闘家です。元アマチュアボクサーとして輝かしい実績を持ち、現在はDEEPフライ級暫定王者として活躍しています。

強豪ひしめく格闘技一家

藤田選手は、空手一家に生まれた生粋の格闘家です。父は武道家で、兄は元OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級暫定王者、姉は極真空手世界3位という、恵まれた環境で育ちました。兄弟姉妹全員が格闘技に携わっているという、まさに格闘技一家と言えるでしょう。幼少期から空手を始め、兄の影響でボクシングにも挑戦。中学時代は空手やキック[[ボクシング]]の試合にも出場し、格闘技の基礎をしっかりと築きました。

アマチュアボクシングでの輝かしい実績

倉敷高等学校時代にはボクシングで高校3冠を達成。その後、拓殖大学に進学し、2011年の全日本選手権では、後にロンドン五輪銅メダリストとなる清水聡選手を破り優勝。この勝利を含め、アマチュアボクシング5冠という偉業を達成しました。大学卒業後には自衛隊に入隊し、自衛隊体育学校に所属。そこで培った高い身体能力と精神力は、後の総合格闘技への転向にも大きく貢献したと言えるでしょう。

総合格闘技への転向とRIZINでの活躍

2017年、自衛隊を退官。かねてからの知人である格闘家の才賀紀左衛門選手の勧めで総合格闘技を始めます。わずか2戦のアマチュア経験を経てプロデビュー。その舞台は、人気格闘技イベントRIZINでした。

プロデビュー戦は、当時無敗の強豪那須川天心選手との対戦。圧倒的不利を覆す接戦を繰り広げましたが、判定で敗れました。しかし、この試合は藤田選手の潜在能力の高さを世に知らしめるものとなりました。同年大晦日にはRIZIN KICKワンナイトトーナメントに出場。準決勝で砂辺光久選手を3RKOで下し決勝へ進出するも、再び那須川選手と対戦し1RKOで敗退。

その後もRISEなどのキック[[ボクシング]]イベントにも出場し、経験を積んでいきますが、2018年のRISE 125では、宮崎就斗選手に判定負けを喫しました。

DEEPでの戴冠と防衛、そして王座陥落

キック[[ボクシング]]での経験を経て、2021年、藤田選手は総合格闘技イベントDEEPに参戦。フライ級暫定王者決定戦で渋谷カズキ選手と対戦し、TKO勝ちで暫定王者に輝きます。続くタイトルマッチでは伊藤裕樹選手と対戦し、判定勝ちで初防衛に成功。しかし、2022年5月、DEEPフライ級王座統一戦で神龍誠選手に敗れ、暫定王座から陥落しました。

家族や入場曲にみる人間性

藤田選手は、家族についても語っています。父は極真空手道場を主宰していた武道家であり、その影響は計り知れません。兄の入場曲を使用していることからも、家族との絆の深さが伺えます。

未来への挑戦

アマチュアボクシングでの5冠、総合格闘技でのDEEP暫定王座獲得など、数々の輝かしい実績を残してきた藤田大和選手。しかし、その闘いはまだ終わっていません。常に挑戦を続け、進化を続ける彼の今後の活躍に期待しましょう。

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