藤田観光

藤田観光株式会社の概要

藤田観光株式会社は、東京都文京区に本社を構え、ホテル業務や結婚式、レジャー事業を展開する企業です。三和グループに属し、みどり会の会員企業としても知られています。この会社は、1945年に藤田鉱業として設立され、その後1948年に藤田興業と改称しました。1995年に自動車部門を他社に売却した後、現在はホテルとレジャーに特化した事業を運営しています。

企業の歴史

藤田観光の歴史は、戦後の1945年に遡ります。元々は藤田財閥の一部門であった同和鉱業から分離した藤田鉱業が前身で、1948年に企業名を藤田興業に変更。その後1955年には観光部門が独立し、藤田観光が誕生しました。1964年には東京証券取引所の第二部に上場し、翌年に第一部へ昇格。1973年には大阪証券取引所の第一部にも上場し、順調に事業を展開してきました。

1995年には、自動車部門が国際自動車に売却されました。これにより、藤田観光はホテルやレジャー事業に専念することとなりました。

事業内容

藤田観光は、複数のホテルや宴会施設を運営しています。主な施設には、ワシントンホテル、ホテル椿山荘東京、箱根小涌園、下田海中水族館などがあります。特にワシントンホテルは、全体の売上の約38%を占めるビジネスホテルとしての地位を確立しており、結婚式や宴会事業が約17%、レジャー事業が約9%を占めています。

ホテルの詳細

小涌園は1948年に開業し、温泉テーマパーク「箱根小涌園ユネッサン」を2001年に併設しました。
椿山荘は1952年にオープンし、日本庭園が美しい施設として知られています。また、フォーシーズンズホテルと提携していた時期もありましたが、2013年からは藤田観光の独自運営となっています。椿山荘ではしばしば将棋や囲碁のタイトル戦が開催されています。

WHGホテルズ

さらに、藤田観光は2014年にワシントンホテルとホテルグレイスリーを総称する「WHGホテルズ」を設立しています。現在、ワシントンホテルは全国に21箇所、ホテルグレイスリーは10箇所展開しており、ビジネス旅館としての人気を誇っています。特にワシントンホテルは、全国的に展開されているホテルチェーンであり、全国展開のルーツは1969年の名古屋国際ホテルにあります。その後の展開も藤田観光が主導し、1973年には札幌にも出店しました。

その他の施設と過去の事業

また、藤田観光がかつて運営していたホテルには、十和田ホテルや京都国際ホテルがあります。しかし、これらのホテルは運営を終了し、現在は新たな事業展開を急いでいます。過去に結婚式場として営業していた太閤園は2021年に経営悪化により営業を終了しましたが、その土地は引き続き利用されています。

まとめ

藤田観光株式会社は長い歴史を持つ企業であり、ホテルやレジャー事業において独自の地位を築いてきました。観光業界における今後の展開に注目が集まっています。

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