みどり会

みどり会について

みどり会（みどりかい）は、三和銀行（現在は三菱UFJ銀行）の主要取引先企業によって構成される企業グループです。この団体は、日本万国博覧会における「みどり館」の責任者であった高山義雄氏の発案により設立されました。共同出展グループを母体にした事業法人であり、1970年の万博を契機に発展を遂げました。

みどり会の背景と構成

みどり会は、親睦を深めることを目的とした企業グループとして機能しています。三和グループの他の親睦会としては、三水会やクローバ会が存在しますが、みどり会はそれらの会よりも多くの企業が参加している点が特徴です。特に、三和銀行が関西を拠点としていたため、参加する企業も関西系のものが多いのが実情です。

一方で、みどり会のメンバー企業間の結束はゆるやかであり、三和銀行の融資系列企業が集うサロン的な団体と見なされています。この意味で、旧総合財閥系の企業グループ（例：三菱金曜会、白水会）に比べて、組織の一体感は薄いと言えるかもしれません。

株式会社みどり会の設立

みどり会の構成企業のうち、175社（2023年6月時点）が出資している企業として、株式会社みどり会（英：The Midori-Kai Co.,Ltd.）があります。この会社は、労働者派遣事業や職業紹介事業、保険代理店事業など様々な事業を展開しています。さらに、メンバー企業の従業員やその家族に向けて、多様なサービスや優待販売会、ブライダル関連事業、ECモールの運営などを行っています。

また、株式会社みどり会は、大和銀行（現・りそなホールディングス）主催の大輪会にも多くのメンバー企業が参加しており、連携を深めています。具体的には、双日、大林組、積水ハウス、野村證券などの企業がその一環として活動しています。

さらに、三和銀行の後継であるUFJ銀行や、その親会社であるUFJホールディングスは、東京三菱銀行や三菱東京フィナンシャル・グループと合併を経て三菱UFJ銀行及び三菱UFJフィナンシャル・グループとして発展しました。そのため、みどり会にはMUFG傘下の企業が多く、さらに田辺三菱製薬などの企業も三菱グループとの重複加盟という形で関与しています。

メンバー企業と役員

みどり会の取締役会メンバーには、数多くの知名企業の代表が名を連ねています。2024年6月現在、代表取締役社長にはジェーシービーの専務執行役員が、社外取締役には大林組、双日、髙島屋、帝人、日立造船、三菱UFJ銀行、UBE、ユニチカの各企業の責任者が就任しています。

また、みどり会のメンバー企業は、前述のように近畿地方に拠点を置く企業が多数を占めています。その中でも、宇部興産（現・UBE）、帝人、日立造船の3社は三和御三家と称されています。

まとめ

みどり会は三和銀行を中心に形成された企業グループであり、日本万国博覧会を機に生まれました。多様な事業活動やメンバー企業の絆を通じて、関西の企業文化の発展にも寄与してきました。企業間の協力や交流が促進されることで、今後も新たなビジネスチャンスが生まれることが期待されています。

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