藤野英人

藤野英人（ふじの ひでと）

藤野英人氏は、富山県富山市出身の著名な投資家、経営者、作家、YouTuberです。彼はレオス・キャピタルワークス株式会社の創設メンバーであり、現在は同社の代表取締役会長及び社長、最高投資責任者（CIO）を務めています。さらに、JPXアカデミーフェローや東京理科大学の上席特任教授、早稲田大学の非常勤講師、叡啓大学の客員教授といった肩書きも持ち、幅広い教育活動にも貢献しています。

経歴

藤野氏は1985年に愛知県立旭丘高等学校を卒業し、1990年に早稲田大学法学部を卒業後、野村投資顧問に入社しました。その後、ジャーデン・フレミング投信やゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントでファンドマネジャーとしての経験を積み、特に中小型株や成長株の運用に従事しました。著名企業や経営者に対する取材を通して、彼は約27年で6000社以上の社長と接触しています。

2003年に独立してレオス・キャピタルワークスを立ち上げ、日本の成長企業に特化した株式投資信託「ひふみ投信」や「ひふみプラス」を運用しています。「ひふみ投信」は、株式会社格付投資情報センターによるファンド大賞を4年連続で受賞するなど、顕著な実績を誇っています。彼の運用スタイルは、高パフォーマンスに裏打ちされており、自身のファンドの成功を通じて、投資家としての影響力を強めています。

投資観と哲学

藤野氏は、「守りながら増やす」をモットーにしており、中小型企業や地味な成長企業に焦点を当てたボトムアップリサーチを重視しています。彼は、知名度にかかわらず、堅実な成長を遂げている企業に着目しています。たとえば、朝日印刷のように、医薬品のパッケージ印刷を手がける企業がどのようにして利益を上げているかを具体的に評価し、同様の企業に投資する姿勢を持っています。

特に日本の企業に対する深い理解をもとに、彼は「安心」だけではなく「安全」にも着目しています。一見大企業に投資することが安全のように思えるかもしれませんが、競争が激しい大企業は景気の変動に敏感であるため、藤野氏はリスクを軽減するために中小型企業に投資するスタイルを採用しています。

教育活動と著作

藤野氏は投資教育にも力を入れ、彼自身のYouTubeチャンネル『お金のまなびば!』を開設し、視聴者とともに楽しくお金や投資、経済の話を学んでいます。これに加え、彼は多くの書籍を執筆しており、主な著書には『お金を話そう。』『投資家みたいに生きろ』『ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ!』などがあります。彼の著作は、投資の実務に携わる人々や、これから投資を始めようとする初心者にとって非常に役立つ内容となっています。

人物面

趣味はピアノ、社交ダンス、テニス、将棋（アマチュア5段）など多岐にわたります。また、彼の座右の銘は「全力を尽くす」であり、これは自分が持っている全ての力を使い切るという考え方を反映しています。尊敬する人物は日本電産創業者の永守重信氏であり、彼の仕事に対する姿勢やコミュニケーション能力を高く評価しています。

藤野英人氏は、資本市場における確固たる姿勢と幅広い知識で、多くの人々に影響を与える存在であり、今後の活躍から目が離せません。

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